放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第10章 健康管理
10.3 甲状腺検査

甲状腺検査 先行検査結果に対する見解

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福島県で行われている甲状腺検査の先行検査で見つかった甲状腺がんは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線の影響とは考えにくいとされています。
その理由として

1. 被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べて総じて小さいこと

2. 被ばくからがん発見までの期間が概ね1年から4年と短いこと

3. 事故当時5歳以下からの発見はないこと

4. 年齢分布が福島県とチェルノブイリでは大きく違うこと(上巻P140「チェルノブイリ原子力発電所事故と東京電力福島第一原子力発電所事故との比較(被ばく時年齢)」

5. 地域別の発見率に大きな差がないこと

から、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価したものです。
しかし、放射線影響をみるためには、今後も長期にわたり経過をみる必要があります。
(関連ページ:上巻P141「甲状腺がんについての専門家会議中間取りまとめの評価」

本資料への収録日:2015年3月31日

改訂日:2021年3月31日

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