放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和3年度版、 HTML形式)

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第10章 健康管理
10.7 体外計測による調査

ホールボディ・カウンタによる内部被ばく検査

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ホールボディ・カウンタは、体の中から出てくるγ(ガンマ)線を計測する装置です。放射性核種によって、γ(ガンマ)線のエネルギーが異なるため、特定のエネルギー、例えば、放射性カリウム(カリウム40)のγ(ガンマ)線エネルギーである1,461キロ電子ボルト(keV)に着目すると、体内の放射性カリウムからのγ(ガンマ)線であることが分かります。なお、セシウム137のγ(ガンマ)線エネルギーは662キロ電子ボルト(keV)です。
カリウムは生物に必須な元素ですが、全体のカリウムのうちの約0.01%が放射性のカリウムです。放射性カリウムは主に細胞の水分の中に含まれていて、筋肉中には存在しますが、水分をほとんど持たない脂肪細胞には含まれていません。
放射性セシウムは、体の至る所に分布しますので、体内量の計測にはホールボディ・カウンタが使われます。
(関連ページ:上巻P60「内部被ばく測定用の機器」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2016年3月31日

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