日本人が一生の間に甲状腺がんになる確率は女性で0.78%、男性で0.23%です。これは、1975年から1999年の間の我が国のがん罹患者数のデータのうち、甲状腺がんの罹患者数に基づいて求められた、一生涯の間に少なくとも1回甲状腺がんに罹患する確率を表しています。がんの危険性を一般の人々に分かりやすく説明する指標として考えられたものです。
もし、甲状腺に1,000ミリシーベルトの被ばくをした場合、甲状腺がんになる確率は、女性で0.58~1.39%、男性で0.18~0.34%増加します。
しかし、甲状腺への被ばく線量が小さい場合は、他の要因による発がんの影響で隠れてしまうため、リスクの増加を科学的に証明することは難しいとされています。
本資料への収録日:2013年3月31日
改訂日:2019年3月31日