放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和3年度版、 HTML形式)

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第3章 放射線による健康影響
3.7 がん・白血病

がん種類別被ばく時年齢とリスク

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この図は、原爆被爆者の調査結果を用いて、70歳時点での、1グレイ当たりのがんの過剰相対リスク(被ばくしていない集団に比べ、被ばくした集団ではどのくらいがん発症のリスクが増加するかを表す値)を示しています。
例えば、固形がん全体の0~9歳の過剰相対リスクは0.7程度ですので、1グレイを浴びた集団では、放射線に被ばくしていない集団よりも過剰相対リスクが0.7増加することを意味しています。つまり、放射線に被ばくしていない集団のリスクが1なら、1グレイ被ばくした0~9歳の集団のリスクは1.7倍になることを意味しています。20歳以上では固形がん全体の過剰相対リスクは0.4程度ですので、1グレイ浴びたときにはリスクが放射線に被ばくしていない集団の1.4倍になります。
リスクは、被ばく年齢やがんの種類によって異なることが分かります。
(関連ページ:上巻P99「相対リスクと寄与リスク」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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