放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

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第6章 事故の状況
6.3 廃炉に向けた取組と進捗

再臨界や地震、津波への対策について

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<再臨界について>
臨界(核分裂反応が連鎖的に発生、持続する状態)に達すると、キセノン135などの「希ガス」が突発的に増加します。東京電力福島第一原子力発電所では、希ガスの発生を24時間常に監視していますが、現在では希ガスの発生量は安定していることから、再臨界に至っていないと言えます。一方で、再臨界が万が一発生した場合に備えて、臨界時に核分裂を抑制するためのホウ酸水設備も設置されています。

<地震や津波に対する対策>
■地震に対する対策
構内の重要な建屋について、東日本大震災と同等の地震が発生しても倒壊しない程度の健全性を確保していることを確認しています。また、1、2号機共用排気筒の耐震上の裕度を確保するため、上部約60mの解体工事を行い、2020年5月に完了しました
■津波に対する対策
地震や津波への対策として、千島海溝津波に備えた防潮堤が完成しました(2020年9月)。さらに高い日本海溝津波に備えた対策を検討しています。また、建屋に津波が侵入しないよう、建屋開口部の閉塞工事を進めると共に、津波が到達しない高台のエリアに電源車等のバックアップ電源や、消防車等の注水手段を用意しています。

本資料への収録日:2018年2月28日

改訂日:2021年3月31日

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