放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

MENU

第2章 放射線による被ばく
2.3 放射線の単位

ベクレルとシーベルト

閉じる

放射線の単位のうち、最もよく見聞きするものに、ベクレルとシーベルトがあります。ベクレルは放射能の単位で、放射線を出す側に着目したものです。土や食品、水道水等に含まれる放射性物質の量を表すときに使われ、ベクレルで表した数値が大きいほど、そこからたくさんの放射線が出ていることを意味します。一方、シーベルトは人が受ける被ばく線量の単位で、放射線を受ける側、すなわち人体に対して用いられます。シーベルトで表した数値が大きいほど、人体への放射線の影響が大きいことを意味します(上巻P40「線量概念:物理量、防護量、実用量」)。
放射線を受けた人体にどのような影響が現れるかは、外部被ばく内部被ばく、全身被ばく、局所被ばくといった被ばくの様態の違い(詳しくは、上巻2.1節「被ばくの経路」を参照)や、放射線の種類の違い(詳しくは、上巻1.3節「放射線」を参照)等によって異なります。そこで、いかなる被ばくも同じシーベルトという単位で表すことで、人体への影響の大きさの比較ができるようになります。
外部被ばくで1ミリシーベルト受けた、ということと、内部被ばくで1ミリシーベルトを受けた、ということは、人体への影響の大きさは同じとみなされます。また体外から1ミリシーベルト、体内から1ミリシーベルトを受けたら、合わせて2ミリシーベルトの放射線を受けた、ということができます。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

ページ先頭へ