Q&A(平成29年度版、HTML形式)
第3章 放射線による健康影響
QA3-13 原子力発電所の事故によって大気中に放出された放射性物質は、人にどのような影響がありますか。被ばくした量との関係、特に100ミリシーベルト(mSv)の意味について教えてください。
- ①大気中に放出された放射性物質による放射線被ばくの影響は、受けた放射線の量に依存します。
- ②受けた線量が高いほど数年後から数十年後にがんになる危険性が高まると考えられています。
- ③原爆被爆者を主とした疫学調査では、100ミリシーベルト(mSv)以上の線量では、線量が高いほどがん死亡が増加することが確認されていますが、100ミリシーベルト(mSv)以下の線量では、放射線によりがん死亡が増えることを示す明確な証拠はありません。
- 統一的な基礎資料の関連項目
- 上巻 第2章 29ページ「原子炉事故による影響」
- 上巻 第3章 94ページ「低線量率被ばくによるがん死亡リスク」
- 上巻 第3章 96ページ「がんのリスク(放射線)」
- 上巻 第3章 97ページ「がんのリスク(生活習慣)」
- 上巻 第4章 157ページ「生物学的側面」
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所ウェブサイト「放射線被ばくに関するQ&A」より作成
出典の公開日:平成24年4月13日
本資料への収録日:平成29年3月31日