放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第5章 国際機関による評価
5.4 UNSCEAR報告書のフォローアップ

UNSCEAR報告書のフォローアップ 主要な結論

UNSCEAR報告書のフォローアップ 主要な結論
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2015年白書及び2016年白書では、2013年報告書の主要な知見に実質的に影響を及ぼしたり、主な仮定に異議を唱えたりする文献はなかったと結論づけています。
2017年10月に公表された最新の第3報の白書(2017年白書)においても、レビューされた新規文献の大部分は2013年報告書の主な仮定および知見を改めて確認するものであり、2013年報告書の主要な知見に実質的に影響を及ぼしたり、主な仮定に異議を唱えたりする文献はなかったとまとめられています。
一方で、一部の文献では、2013年報告書の知見に異議を唱えている可能性があるとしています。ただし、「文献に示されている一部のデータについては、決定的に結論づける前に解決する必要のある疑問がある」とし、引き続きの調査の必要性を記しています。
また、2013年報告書で特定された研究ニーズについては、少なくとも査読付きの文献として、まだ科学界において完全には取り扱われていないとしています。
UNSCEARは、資料のレビューに基づき、2017年白書時点では、2013年報告書の最も重要である結論には何ら変更の必要はないと判断しました。

【報告書記載箇所】
・UNSCEAR2017年白書(日本語版P33~37, 第137~143項から抜粋)

本資料への収録日:平成29年3月31日

改訂日:平成30年2月28日

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