放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第5章 国際機関による評価
5.1 WHO 報告書とUNSCEAR2013 報告書

WHO 報告書とUNSCEAR2013 年報告書(2/3)評価の比較(2/2)公衆の線量評価と主な不確かさ

WHO 報告書とUNSCEAR2013 年報告書(2/3)評価の比較(2/2)公衆の線量評価と主な不確かさ
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実効線量推計結果では、世界保健機関(WHO)が、①福島県、②福島県の近隣県(千葉県、群馬県、茨城県、宮城県及び栃木県)、及び③福島県と近隣県以外のほかの都道府県の3区分の住民で評価を行ったのに対し、国連科学委員会(UNSCEAR)では、福島県内の3区分に加え、④福島県の近隣県(宮城県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、岩手県)、⑤その他の都道府県の合計5区分の住民で評価を行いました。
一方、WHO、UNSCEARの報告書は共に、外部被ばく及び内部被ばくのそれぞれに関し、線量評価の基礎となるデータには不確かさがあるため、被ばく線量評価の結果にも不確かさがあることを述べています。WHOとUNSCEARの報告書で述べられている線量評価における不確かさの原因は、表現の違いはあるものの、項目としてはほぼ同じです。なお、WHOのほうがより過大な評価になっています。(関連ページ:上巻P185 「WHO報告書(2/4)実効線量推計方法」上巻P187 「WHO報告書(4/4)不確かさの評価」上巻P191 「UNSCEAR2013年報告書(4/9)4グループごとに公衆の線量を推定」上巻P193 「UNSCEAR2013年報告書(6/9)公衆の被ばく線量評価 線量評価の結果」上巻P195 「UNSCEAR2013年報告書(8/9)公衆の被ばく線量評価 不確かさ」
【報告書記載箇所】
実効線量推計結果について;
・WHO線量評価報告書(P40~45(3. Results)から作成)
・UNSCEAR報告書(Annex A,日本語版P56~57,第209~214項から作成)
線量評価の不確かさについて;
・WHO線量評価報告書(P60~62, 4.7の4.7.1~4.7.7節に基づき作成)
・UNSCEAR報告書(Annex A,日本語版P35~36, 第110~115項から作成)

本資料への収録日:平成27年3月31日

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