福島イノベーション・コースト構想については、震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業・雇用を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指して、2014年6月に、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想研究会において取りまとめられました。
また、2024年6月24日に第5回福島イノベーション・コースト構想推進分科会(以下「イノベ分科会」という。)を開催し、「福島イノベーション・コースト構想を基軸とした産業発展の青写真」(以下「青写真」という。)の改定を念頭において、イノベ構想を更に発展させていくための検討の論点等を示し議論を行いました。
2025年5月30日に開催された第6回イノベ分科会では、復興庁・経済産業省・福島県の3者から第2期復興・創生期間後の次の5年間に向けた課題認識や地域の実情を踏まえ、新たに「地域の稼ぎ」、「日々の暮らし」、「担い手の拡大」の3つの視点を追加した改定案を示し、地元の地方公共団体や関係機関等と議論を実施しました。
2025年6月6日に、青写真の改定版を公表し、今後、社会実装に向けあらゆるチャレンジを可能にする「実証の聖地」として浜通り地域等における産業集積の構築を進めるとともに、暮らしを支えるイノベーションの創出を促進していく方針を明らかにしました。
同構想の実現に向けて、福島イノベーション・コースト構想推進機構を中心に、廃炉研究開発、ロボット研究・実証、情報発信拠点(東日本大震災・原子力災害伝承館)等の拠点整備や、環境・リサイクル分野、水素や再生可能エネルギーなどのエネルギー分野、農林水産業・医療関連・航空宇宙分野に係るプロジェクトの具体化、産業集積、人材育成等に取り組んでいます。
主な動きとしては、2020年3月に全面開所した「福島ロボットテストフィールド」を中心に、2025年12月末までに、約1,800件の実証実験が行われるとともに、同フィールドを核としつつ、周辺地域に事業拡大する企業も出てきています。
2025年6月13日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2025」では、地方創生との連携を強化しつつ、改定した青写真を踏まえ、福島国際研究教育機構(以下、F-REIという。)や福島新エネ社会構想の取組、農林水産業を含む生業(なりわい)の再建、エネルギー・ロボット・宇宙分野を含む新産業創出等を推進し、帰還・移住・定住を促進することとしています。また、同日閣議決定された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版」では、浜通り地域等における新産業創出に向けて、エネルギー・ロボット・宇宙等の分野でのイノベーション創出、企業誘致支援を着実に進めつつ、改定した青写真を踏まえた施策を、次の5年間に強力に推進することとしています。さらに、同日閣議決定された「地方創生 2.0 基本構想」では、イノベ構想を核とした産業発展として、スタートアップや成長企業の立地と産業集積形成を促進するため、創造的復興の中核であるF-REIや福島ロボットテストフィールド等の拠点を有効活用しながら、各種支援を総動員するとともに、プッシュ型の伴走支援を継続的に実施することとしています。
本資料への収録日:2018年2月28日
改訂日:2026年3月31日
♦ アーカイブページはこちら




