グッドライフアワード
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第4回 グッドライフアワード

環境大臣賞最優秀賞等が決定しました。
農福連携自然栽培パーティ
一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会
取り組みの概要
障がい者が、耕作放棄地を無農薬・無肥料の自然栽培を実施し農作物を販売することで、里地里山が回復し、かつ、障がい者雇用を創する、農業、福祉、健康が連携した取組。
実行委員からのコメント
障がいのある方々が仕事を通して生きる喜びや誇りを持つ機会を作ったことが、このプロジェクトの素晴らしいところでした。
やりがいのある仕事に就きたいという人として当たり前の思い、各人の特性を生かしながら一緒に力を合わせ、おいしいお米を作り、それを通して障害者が自立していけるだけの報酬を確保するということをこのプロジェクトは目指しています。そうした気高い仕事を最優秀賞に選ぶことができて嬉しく思いました。(南谷委員)
全額市民出資による市民共同太陽光発電所事業
一般社団法人市民エネルギー生駒
取り組みの概要
市民主体の再生可能エネルギーの普及促進と電力の地産地消を目的に、全額市民出資で太陽光発電所を3機設置。事業収益を介護老人保健施設への太陽光発電設備の設置やこども園への園舎看板寄付、環境教育等に活用することで地域に還元。
実行委員からのコメント
2050年にCO280%削減を実現させるためにはエネルギー問題の解決が不可欠です。その中で、地域が地産地消のエネルギーに向き合うことが本当に大きな課題だと思います。それを実現するために、官に頼ることなく、全額市民出資で太陽光発電所を設置したことが非常にインパクトがありました。キャリアを積んだ先輩方が次の時代を切り開いていくという意気込みも伝わってきて、このような取組が全国に広がって欲しいと思います。(中井委員)
相模湖・若者の森づくり
NPO法人緑のダム北相模
取り組みの概要
相模湖畔で荒廃する森林を整備するボランティアが、FSC認証(適切な森林管理を行い、その森林由来の木材・木材製品であることを認証する制度)を取得。質の高い施業を行うとともに、森林体験学校の開催等により、中高大学生等の多数の若者が参加する仕掛けを行いつつ、継続的な活動を実施。
実行委員からのコメント
中高生がとても楽しそうにボランティア活動をしているところが非常に印象的です。森の奥まで入っていき森林を整備している様子はたくましく心強く感じますし、取組を通じて責任感が生まれ、育まれていると感じました。子どもたちの成長のための環境教育としても素晴らしい取組だと思います。(益田委員)
魚のゆりかご水田プロジェクト
せせらぎの郷
取り組みの概要
ほ場整備事業等により水路との連続性が失われてしまった琵琶湖周辺の田んぼに、再度、生き物の賑わいを取り戻すため、農家が集まり、魚道整備や田んぼオーナー制度、無農薬・無化学肥料栽培等を実施し、地域活性化を目指す。
実行委員からのコメント
手間を省いてしまったことで魚が田んぼには入れなくなったことに気づき、魚に改めて着目して子供たちとも一緒に行う活動で感動しました。他の活動もそうですが、リーダーが熱気溢れる方ですね。さらに10年20年続けていただければと思います。(藤野委員)
OKUTAこめまめプロジェクト
NPO法人生活工房つばさ・游
取り組みの概要
無農薬・無化学肥料で栽培されたお米を「提携三原則(全量買取・即金・再生可能価格)」で取引し、農業の活性化を図る、NPOと企業が連携した取組。地域の遊休地で有機農業を行うことで生物多様性が高まり、里山保全に貢献。
実行委員からのコメント
農家と企業をつなぎ、企業が農家の生産物を「提携三原則(全量買取、即金、再生可能価格)」で引き受けると決断したことで、農家が安心して生産する環境が整い、有機農法による農業が「点」の取組ではなく地域に根付くという「面」的な広がりとなっている好事例です。この生産者と企業が強く連携できるという実証によって、今後、更に取組が広がっていくと思います。(中井委員)
食用ヒョウタンで地域を救え!~瓢箪倶楽部秀吉の挑戦~
岐阜県立大垣養老高等学校瓢箪倶楽部秀吉
取り組みの概要
廃線による通学の利便性低下やバス通学への変化によるCO2の排出増加等を防ぐため、高校生有志が集まり、地元で有名な“瓢箪”を活用してグリーンカーテンやイルミネーション、食用瓢箪の特産品開発等を行い、地域活性化、廃線の阻止に貢献。
実行委員からのコメント
取組に「物語」を感じました。その原点に地域への「愛着」があることが、物語を更に味わい深いものにしていると思います。
これまで何度もトライアンドエラーを繰り返して、志と熱い想いで取り組んでいる様子に感動しました。チャレンジャーでなければチェンジができないことがあります。全国の高校生にもこのような熱く、想いのある取組が広がることを期待したいです。(大葉委員)
「アーバン・シード・バンク里山BONSAI」プロジェクト
株式会社環境ビジネスエージェンシー
取り組みの概要
人の手が入らなくなった里山に眠る在来の種子(シードバンク)を、耕作放棄地に作ったほ場で苗木に育て、“里山BONSAI”として販売。BONSAIの作製を障がい者に委託し、生物多様性の保全のみならず障害者の自立・就労支援にも貢献。
実行委員からのコメント
この取組は、小さな里山のおすそ分けをしているようなイメージを連想させ、第2回アワードで環境大臣賞最優秀賞を受賞した「天然山菜採り代行サービス~山のめぐみを、おすそ分けっ!~」とコラボレーションしてもおもしろいと思いました。
森林ボランティアや障がい者の皆さんと一緒に、ビジネスの視点で、取組が持続可能になる仕組みを考えて活動されているところが素晴らしいです。 ぜひこれからも長く続けられることを期待します。(藤野委員)
柏崎市ECO2プロジェクト
柏崎市市民生活部環境政策課
取り組みの概要
事業者が環境活動(清掃活動、省エネ診断の受診等)に取り組むことでポイントが付与され、対象となる設備等を更新した後に1ポイント1円として補助金申請できる取組。自治体が事業者の環境活動の支援、省エネ設備更新による地域経済循環等を支援。
実行委員からのコメント
「環境」と「経済」を意識し、市が上手にリードしながら事業者や市民を後押しする好事例です。単なる補助金ではなく、事業者が環境活動に自主的に取り組むインセンティブを効果的に与えることができ、色々と組み合わせることで更に大きな取組になる可能性があります。これからも活動が広がっていくことを期待します。(藤野委員)
2県を繋ぐ森里海の連携「紀の川じるし」で
流域の産業を元気に!
公益財団法人 吉野川紀の川源流物語(奈良県川上村)
取り組みの概要
奈良県、和歌山県の2県をまたぐ「吉野川・紀の川」の流域の林業、農業、漁業を「紀の川じるし」ブランドとして森里川海のつながりを可視化。地域産業をいかした環境教育の教材化や、産業のブランド化による特産品の販売促進等を実施。
実行委員からのコメント
とても綺麗なロゴがあり、また、情報が整備されていてわかりやすいです。昔は山で木を切って川に流して下流域まで行き、海の潮を持って山に持ってくるという流通があったのでしょう。川という共有財産を通じ、現在の行政の壁を越えて、つながることに成功しています。
各流域のお祭りや文学、歌など、そういう文化をこの取組に織り交ぜれば、流域全体が盛り上がって更にいい取組になると感じます。(益田委員)
バラで被災地を変える
~スーパー植物を利用した環境修復型農業~
宮城県農業高等学校科学部復興プロジェクトチーム
取り組みの概要
東日本大震災による自然の減少、沿岸部での水田の再整備による生態系バランスの偏りの懸念から、環境修復型農業が必要と考え、植栽が低労力で6次産業化も視野に入れた野バラを植栽。被災地の復興と農業及び環境回復を目指す。
実行委員からのコメント
「震災からの復興」という大きな課題に対して、思いつきではなく、持続可能な地域社会をつくるという観点で、地域と一体になって現実的な緑化・農業再生の手法を検討し、その可能性を科学的に検証し丁寧に実現されています。非常に科学的である一方で、とても心温まる未来感が取組の中にありました。千年一度の震災からこのような取組を実現したことに敬意を表します。(大葉委員)

環境大臣賞を受賞した10の取組以外に実行委員会で高く評価された24の取組を、実行委員会特別賞として選定しました。
次回以降の環境大臣賞を目指し、さらなる取組の発展に期待しています!
継続は力なり部門
鹿児島大学 Sustainable Campus Project (SCP)
環境と地域づくり部門
福井県立若狭高等学校ダイビング同好会
環境と学び部門
すかっ子セミナー実行委員会
6歳になったら机を作ろう!委員会
山陽女子中学校・高等学校 地歴部
緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム (徳島県立小松島西高等学校勝浦校&新野高等学校&小松島高等学校)
有限会社零夢
環境とデザイン部門
神奈川県立小田原城北工業高等学校デザイン科有志生徒
北海道標茶高等学校エゾシカ革の有効活用プロジェクト
株式会社 京都紋付
環境と循環部門
環境と暮らし部門
有田川町役場 環境衛生課
西日本旅客鉄道株式会社 近畿統括本部
環境とスポーツ部門
ジャパンエコトラック推進協議会
表彰
環境大臣賞最優秀賞(1件)記念盾贈呈、特集ページの制作、プロモーションビデオの制作
環境大臣賞優秀賞(3件)プロモーションビデオの制作
環境大臣賞グッドライフ特別賞(6件)賞状贈呈

※ 実行委員会特別賞に選ばれた取組には、実行委員会からの表彰状が贈呈されます。



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