TOP > 会合の成果 3R


会合の成果

(3)3R

経済活動の拡大に伴い、世界的に廃棄物の発生量が増大しています。また、各種の資源需要が急速に拡大しており、金属くずや廃プラスチックなどの循環資源が国境を越えて活発に取引されています。我が国は、「もったいない」精神をベースに、廃棄物の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)の3つのRを通じて、循環型社会の構築を目指す「3Rイニシアティブ」をG8で提唱し、取組をリードしてきました。

会合では、3Rを通じた温暖化対策への貢献、国際的な資源循環の望ましいあり方、開発途上国における廃棄物の適正処理や3Rを実現するための国際連携など、国際的な循環型社会の実現に向けた取組について、議論が行われました。

その結果、国際的に3Rをさらに実現するための「神戸3R行動計画」(Kobe 3R Action Plan)にG8各国が合意しました。この行動計画に基づき今後G8各国は

●レジ袋等の使い捨て製品の削減
●資源生産性を考慮した目標の設定
●途上国の有害廃棄物の受け入れ
●途上国の能力開発の支援

などに取り組むこととなりました。特に、レジ袋削減については、日中韓がそろって対策をとることになったことから、3カ国が連携して、アジアや世界の国々に同様の取組を呼びかけることとなりました。

「神戸3R行動計画」概要

2004年のシーアイランドサミットにおいて、我が国の提唱により始まった「3Rイニシアティブ」の取組。この行動計画では、以下の3つの目標を定め、その実現に向けG8各国が連携してとるべき行動を網羅しています。

「目標1」3R関連政策の優先的実行及び資源生産性の向上

●「もったいない」精神を共有し、3R関連政策を優先的に実行する。特に、廃棄物の発生抑制(Reduce)を優先して、「レジ袋の削減」などの具体的行動を取り、他国にも同調を呼びかける。
●資源循環の最適化のため、各国が「資源生産性を考慮した目標」を設定。

「目標2」国際的な循環社会の構築

●途上国の環境負荷を低減するため、「途上国からG8や他の先進国へ有害廃棄物などの輸入を促進」。

「目標3」開発途上国の能力開発に向けた連携

●「途上国支援プロジェクトへの3Rの盛り込み」、バーゼル条約による途上国協力の支援、CDMの活用等により、G8各国と開発途上国との協力を推進。