TEMMユースフォーラム

概要

2023年3月29日に、第23回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM23)の関連行事として、三カ国のユースの代表による意見交換・討議を行うユースフォーラムがオンラインで開催されました。日本からは、5名の大学生・大学院生のユースが参加しました。

ユースフォーラム参加者

コンテンツ

1. 日本、中国、韓国ユースチームからのプレゼンテーション
今年のユースフォーラムは、「Youth on Biodiversity: Power for Action(生物多様性にかかわるユースたち:行動のための原動力)」をテーマに、日本、中国、韓国のユース代表者が、このテーマに沿ったアイデアや提案を発表しました。日本のユース代表からは、生物多様性の保全に向けて行動するための力を育むためには「個人での経験」と「知識」の両面が必要であるとしたうえで、ユースの行動を促進するためのコミュニティづくりと活動の場の提供や政策決定プロセスにおけるユースの影響力を促進することについての提案がありました。中国のユース代表からは、生物多様性と気候変動は密接な関係であり、同時解決に向けて動いていく必要性についての訴えとともに、その対応として中国政府が取り組む絶滅危惧種の保全や生態系管理の方法について紹介がありました。また、三カ国のユースが専門知識を活かして生物多様性に関する研究に参加するとともに、環境政策の実施において市民科学を推進すること等の提案がありました。韓国のユース代表からは、生物多様性の保全に向けた韓国政府の取組についての紹介があった他、生物多様性の主流化に向けて、政府による国際自然保護連合(IUCN)保護地域の指定やクラウドソーシングを活用した生物多様性モニタリングのための対話型アプリケーションの開発、ユースによる大学を拠点としたユースネットワークの強化、若手アーティストと連携した写真展の開催について提案がありました。

日本のユース代表による発表

2. グループディスカッション
グループディスカッションでは、LI Feifei氏(中国国家植物園アソシエイトリサーチャー)とTEMM20ユースフォーラムの中国代表であったQI Rouna氏の進行のもと、各国からのプレゼンテーションを振り返るとともに、3つのトピックに分かれて、類似点、相違点、課題について意見交換を行いました。また、意見交換の結果を踏まえて、「Youth on Biodiversity: Power for Action」の重要な視点をとりまとめました。

グループディスカッション

参加者の報告書

ユースフォーラムに参加した日本の5名のユースが、それぞれ本フォーラムに参加して感じたこと等を参加報告書にまとめました。

参加者等

参加者

※氏名順不同、敬称略

(日本)

  • 池田 日陽(大学生)
  • 大脇 藍(大学生)
  • 岡田 若子(高校卒業大学進学生)
  • 清原 亜実(大学生)
  • 中村 安里(大学院生)

(中国)

  • GAO Jia(大学院生)
  • WU Yi(大学院生)
  • SHAN Shiyao(大学院生)
  • ZENG Kailai(大学院生)
  • ZHENG Yuanyue(社会人)

(韓国)

  • WON Harin (社会人)
  • KWAK Jehon (社会人)
  • LEE Juwon (社会人)
  • KIM Yewon (社会人)
  • SONG Daseul(社会人)
  • YUN Jiin (大学生)

当日プログラム

日中韓三カ国環境大臣会合ユースフォーラム

【オンラインプラットフォーム:Zoom】

スケジュール
10:30~11:05 ・オープニングセレモニー
- 歓迎挨拶
YAN Shidong氏(中国生態環境部環境保護宣伝教育センター副センター長)
ZHOU Jun氏(中国生態環境部国際協力司アジア・アフリカ・中南米部長)
- 参加者の自己紹介
11:05~13:05 ・各国ユースによるプレゼンテーション
・TEMM21ユースフォーラムの報告(ZHANG Jiaxuan氏 TEMM21中国ユース代表)
13:05~14:30 ・昼休憩
14:30~16:00 ・3つのグループに分かれてのディスカッション
- モデレーター:
LI Feifei氏(中国国家植物園アソシエイトリサーチャー)
QI Rouna氏(TEMM20ユースフォーラム中国代表)
- グループディスカッション1:「ユース・ビジョン」:ポスト2020生物多様性枠組に対するユースたちの期待と貢献
- グループディスカッション2:「実践」:ユースによる生物多様性保護を効果的に推進し、ユースが活動に参加する能力とモチベーションを高める
- グループディスカッション3:「国際的な視野(視点)」:ユースの二国間および多国間での国際協力の強化、ユースの貢献をサポートするための連帯した支援組織の結成、およびユースの意見提出・発表のためのプラットフォームの確立
16:00~17:00 ・グループディスカッション成果のまとめ
17:00~17:30 ・クロージングセレモニー