感想文

TEMM23ユースフォーラムに参加して

池田 日陽
池田 日陽

早稲田大学2年

国や分野を超えた意見交換

私がTEMMユースフォーラムに応募したのは、国や分野を超えた意見交換をしたいと思ったからです。TEMMユースフォーラムが終わった今、その目的を十二分に果たせたと感じています。中国・韓国代表のプレゼンテーションは、日本とは違う視点があり、気づきの多いものでした。グループディスカッションでは、お互いのプレゼンテーションの良かった点を活かしながら、最終的な意見をまとめることができました。

また、フォーラム当日だけでなく、準備の段階も大変学びの多いものでした。事前研修からの1ヵ月、「生物多様性にかかわるユースたち:行動のための原動力」というテーマについてひたすら考え続けました。日本代表の仲間と熱い議論を交わすことができたのは大切な思い出です。自分の原動力を改めて確認する機会となり、環境活動に対するモチベーションを高めることができました。

この度は、このような貴重な機会をいただきましてありがとうございました。今回出会えた仲間とともに、今後も精力的に環境活動を行っていきたいです。

大脇 藍
大脇 藍

名古屋外国語大学3年

TEMM23ユースフォーラムに参加して

今回、TEMM23ユースフォーラムに応募した背景には、自分自身「環境啓発ミュージカル」に出演した経験があり、生物多様性や環境問題について発信してきた経験を伝えたいという思いと、より知見を深めたいという思いがあって参加を決めました。事前研修では、初めて会った日本代表メンバーと生物多様性について学んだり、自分自身の環境への原動力を共有したりと熱い議論ができました。そしてこの約1カ月間は、日本代表ユースとしてどのような提言をすべきかを考える機会となりました。特に、日本代表メンバーの数人が、今回の提言が本当に各国の環境省に届き、動きがあるのかに重点を置いていることを知り、「提言すること」の意味を改めて実感しました。

当日、中国と韓国の発表を聞き、様々な情報を知ることができ、学びを深めることができました。また、午後のグループディスカッションでは、各国の代表と発表の内容を踏まえてテーマを深掘りすることができ、刺激をもらいました。共同提言文をオンラインで決定していく作業は難しかったですが、この提言が意味あるものになってほしいなと思いました。

岡田 若子
岡田 若子

愛媛県立宇和島南中等教育学校3年

スタートライン

TEMM23ユースフォーラムで多くのディスカッションを経験することで大きく成長できたと思います。これまで私は個人での活動経験が多く、事前研修では年上で経験値も高い他の日本代表メンバーに圧倒され、自身の中で落とし込めていない意見を述べることは非常に難しかったです。しかし、事前研修後も毎日のように行われたミーティングでは、積極的に自身の意見を述べ、発表の提言作りに貢献できました。

グループでのディスカッションは、意見の対立や各々行動の原動力の大きさの違い等を吟味したうえで、上手く進めることは大変でした。今回集まったユース達は同じく生物多様性に興味を持っていたけれど、価値観の異なる人々が集まって世界規模の会議を開くとなると一筋縄ではいかないことを実感しました。日本代表メンバー、そして中国と韓国の代表とリアルタイムで議論できたことは、私の自信となり、それこそ今後の私の行動の原動力となると考えています。

今回沢山の人と出会い、沢山の刺激を貰うことで、私の生物多様性の保全に向けた思いにエンジンがかかりました。TEMMユースフォーラムで得た知識とエネルギーを広げて行けるように精進したいと思います。

清原 亜実
清原 亜実

慶應義塾大学3年

政治学科の学生としての挑戦

今回私は日本の活動的なユースと交流するため、そして自身が勉強している政治学がどれほど役に立つか、自分を挑戦するためにTEMMユースフォーラムに参加しました。このような国際会議への参加は初めてであり、非常に有意義な経験となりました。特に、当日の共同提言文作成時の交渉では各国それぞれのお国柄が表れており、外交の一端を垣間見ることができました。

日本代表ユースの環境活動の原動力は色とりどりでした。その中で共通点を見つけ、個性を大切にしながらも、地に足のついた発表と提言ができたことに非常に満足しています。これも日本代表ユースメンバーのおかげです。

今回の経験を活かし、今後一層環境政治の学びに励み、社会構造問題を考え、将来の世界規模の資源循環型資本システムの構築に貢献できるよう精進します。

最後に、TEMMユースフォーラム実現のためにご尽力いただいたすべての皆さま、本フォーラムについてご紹介いただいた先輩に感謝いたします。温かいサポートをいただき自分は幸せ者だと感じました。ありがとうございました。

中村 安里
中村 安里

京都大学大学院1年

ユースが組織内部の信頼関係にどのように貢献できるのか

今回TEMMユースフォーラムに参加させていただいた理由は、日中韓の若者とともに政策提言をしていくことに興味があり、地域の中にある良い取り組みをより広めていきたいと思ったからです。

普段環境活動を行う中で、徐々にコミュニティーが変容し、自分自身の変化もあり、新しい気づきがたくさんあることはありがたいのですが、地域の中で行われている活動もいずれ継続していけば法律的な壁に向き合う必要性が生じてくると思い、環境活動に関わる中でも政策提言に関心を持っています。

実際に今回のTEMMユースフォーラムに関わる中で、政策が実際に実行されるまでのプロセスはおそらくかなり道のりがあるのだろうと感じました。その過程で気づかされたことは、誰が何を言ったか、あるいは何を提言したのか、あるいはそれによってどんな成果が得られるのかといった外に現れてきた表現ばかりに注目せずに、その言葉を伝えている人がそれを言うことによって満たされているのか、あるいは何か強い想いがあるのかということに視点を移してみることの重要性です。

政策提言の道筋の中で、官僚の方々やその関係者の方々もたくさん大変な思いをされていると思うので、言動の背後にある想いや感情にも目を向けることにより組織の中でコミュニケーションや互いの相互理解が活発になり、信頼関係が育まれ、また外部との交流も生まれてくるような仕組みが今後も生まれてくると良いなと感じました。そのことにより、官僚の方々の内部での緊張関係や硬直した構造全体が少しでもほぐれ、再生されていくような仕組みが生まれると良いなと思いました。

今回提言させていただいたユースによる研究会や、クオータ制が官僚内部にいらっしゃる方々にとっても風通しが良くなり、省庁内部での信頼関係がより深まるきっかけになれば良いなと考えています。どうぞ提言文にも目を通していただけましたら幸いです。