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インドネシアにおける環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ 

環境汚染の現状

(最終更新日:2014年5月1日)

インドネシアの環境汚染は、主として都市部の自動車排ガス等による大気汚染、生活排水と下水道整備率が低いことによる汚水及び産業排水による河川・地下水の水質汚濁、また深刻化する廃棄物処理問題などが挙げられます。

大気汚染

環境大気については、自動車やオートバイなどの移動発生源による都市沿道汚染が著しい状況です。鉄道などの大量輸送システムが未整備のため、過度の道路輸送依存や慢性的な渋滞が発生し、都市の大気環境が悪化しています。現在、ジャカルタ市や一部の都市を除いて、常時連続モニタリングデータはありません。都市域以外のカリマンタンなど一部の地域では野焼きのシーズンに、煙霧(ヘイズ)による高濃度の浮遊粒子状物質が観測されています。

水質汚濁・地下水汚染

水質汚濁については、有機性汚濁負荷のうち50〜75%が生活排水、25〜50%が産業排水によるとされています。家庭の汚水処理漕の近くに飲用も兼ねる生活用水井戸があるケースも多いとの報告もあり、未処理汚水に汚染された河川水及び地下水を利用する住民の健康影響が懸念されています。
※以下は、主に2009年度版インドネシア環境年報のデータを基にしています。

産業排水については、2004年度の大・中規模の工場総数9,958に対し、2008年度には12,847と、4年間に工場数が29%の増加を示しています。業種については、2008年度のデータによると、食品・飲料関係の工場数が47.6%、繊維関係の工場数が21%でした。これらは多くの排水を必要とする業種ですが、両業種の合計工場数は8,700と全体の7割近くになっています。このほか農業・家畜による汚濁負荷もあります。2006年度の無機肥料及び農薬の使用量は2004年度の5倍と報告されており、全体として汚濁負荷が高くなっています。

河川の汚濁も進展しています。環境省の2009年度環境年報によると、全国では56%、カリマンタン島では80%、ジャワ島では74%の水域が水質環境基準類型II(レクリエーション、淡水魚養殖、農業・プランテーション灌漑に利用)に不適合でした。現在は湖沼の水質は貧栄養段階が多い状況ですが、貧栄養と中栄養との間を推移しているバツール湖(バリ)、一部の水域で栄養レベルがやや高いトバ湖(北スマトラ)など、対策が必要な湖沼も出現しています。
 地下水や土壌に対しても、上述のような汚濁負荷が掛かっているため、体系的なモニタリングが必要な状況となっています。

(2012年2月時点での調査結果に基づく)

詳細情報

インドネシアにおける環境汚染の現状 [PDF 1.26MB]
  1. 大気汚染
  2. 水質汚濁

(2014年3月時点での調査結果に基づく)

インドネシアの環境市場調査(平成23年度調査) [PDF 1.08MB]
  • 1.1 調査概要
  • 1.2 産業排水処理の環境対策技術のニーズ
  • 1.3 インドネシア政府による環境対策技術普及に係る政策
  • 1.4 技術の生産・運転・維持管理の技術基盤を提供できる組織等の整備状況
  • 1.5 国内関係者に対する課題・ニーズに関するアンケート調査