ページUP

インドネシアにおける環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ 

環境汚染の現状

(最終更新日:2016年4月1日)

インドネシアの環境汚染は、主として都市部の自動車排ガス等による大気汚染、生活排水と下水道整備率が低いことによる汚水及び産業排水による河川・地下水の水質汚濁、また深刻化する廃棄物処理問題などが挙げられます。

大気汚染

環境大気については、自動車やオートバイなどの移動発生源による都市沿道汚染が著しい状況です。鉄道などの大量輸送システムの整備が不十分なため、過度の道路輸送依存や慢性的な渋滞が発生し、都市沿道の大気環境が悪化しています。現在、ジャカルタ市や一部の都市を除いて、常時連続モニタリングデータはありません。カリマンタン島やスマトラ島などでは乾季の4月から10月にかけて、野焼きなどによる煙霧(ヘイズ)により浮遊粒子状物質が高濃度となり、煙霧はモンスーンにより隣国のシンガポールやマレーシアへ移流し越境汚染も発生しています。

水質汚濁・地下水汚染

水質汚濁については、有機性汚濁負荷のうち6〜7割前後が生活排水、3〜4割が産業排水によるとされています。家庭の汚水処理漕の近くに飲用も兼ねる生活用水井戸があるケースも多いとの報告があり、未処理汚水に汚染された河川水及び地下水を利用する住民の健康影響が懸念されています。2008年から2013年までの水質モニタリング結果によると、特にジャワ島やスマトラ島の人口密度の高い地域で河川水質の悪化が報告されています(インドネシア2013年度環境年報)。なお、インドネシアの人口は1971年(1億4千万人)から2010年(2億4千万人)までの40年間に約1億人の増加で、年平均2%以上の増加率を示しています。

湖沼の水質は貧栄養段階が多いものの、貧栄養と中栄養との間を推移しているバツール湖(バリ島)、一部の水域で栄養レベルがやや高いトバ湖(北スマトラ島)、非常に汚濁が進んだテンペ湖(南スラウェシ州)など、対策が必要な湖沼も出現しています。沿岸海域では、特に港湾に汚濁が進んでいる地域があります。

地下水や土壌、海域に対しても、体系的なモニタリングが必要な状況となっています。

(2016年2月時点の調査に基づく)

詳細情報

インドネシアにおける環境汚染の現状 [PDF 1.732MB]
  1. 大気汚染
  2. 水質汚濁

(2016年2月時点の調査に基づく)

インドネシアの環境市場調査(平成23年度調査) [PDF 1.08MB]
  • 1.1 調査概要
  • 1.2 産業排水処理の環境対策技術のニーズ
  • 1.3 インドネシア政府による環境対策技術普及に係る政策
  • 1.4 技術の生産・運転・維持管理の技術基盤を提供できる組織等の整備状況
  • 1.5 国内関係者に対する課題・ニーズに関するアンケート調査