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中国における環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ

政策動向と課題

(最終更新日:2013年3月21日)

大気汚染

中国における大気汚染対策については、主に二酸化硫黄、二酸化窒素、粒子状物質の濃度規制が続けられていますが、第10次5カ年計画(2001〜2005年)から二酸化硫黄に対して総量削減目標を設定し、省・直轄市レベル、市レベル、企業レベルでそれぞれ排出削減目標の割り当てを行う「目標責任制度」と、目標を達成できなかった地方政府等の幹部を罰する「一票否決制度」を採用することで、ついに、第11次5カ年計画(2006〜2010年)では総量削減に成功しました。その成功をもとに、2011年から始まった第12次5カ年計画(2011〜2015年)では窒素酸化物(NOx)がさらに対象に加わりました(NOx排出削減対策の動向については、詳細情報をご参照ください)。

 大気汚染対策の課題としては、個々の濃度規制は遵守されていても、急速な経済発展に伴い、排出源の総数が増えたため、全体としては排出量が増加していること、また、近年の自動車普及による大気質の悪化も懸念されています。

水質汚濁

水質汚濁の対策としては、第12次5カ年計画(2011〜2015年)では、飲用水水源地の厳格な保護、重点流域の水質汚濁防止対策の強化、地下水の汚染防止・抑制の促進を掲げられています。また、2015年までの目標として、化学的酸素要求量(COD)の総排出量が2010年比8%削減、アンモニア性窒素も新たに項目として加えられ、総排出量が2010年比10%削減となり、拘束性のある目標とされ、その他に、国が重点的に監視・制御する地表水観測点の水質がV類以下の比率を15%以下、七大水系の観測点においてIII類以上の比率が60%以上という目標が設定されました。

水質汚濁対策の課題

水質汚濁対策の課題としては以下の点が挙げられています。

  • 水環境管理に関する政策決定の技術サポートが弱い
  • 水環境管理体制の統一調整が特に欠乏
  • 水環境管理の技術体系が整理されておらず、矛盾する
  • 水汚染防止政策の実施と理論に大きな差があり、水環境分野への投融資が汚染防止の需要を満たす事が出来ない
  • 農村の環境保全、農業面源の規制、飲用水安全の監督管理体制と政策体系が欠乏

土壌汚染

土壌汚染に関しては、第11次5カ年計画において初めて記述され、2011年からの環境保護第十二次五カ年計画では、ようやく本格的な対策が取られようとしています。

(2012年2月時点での調査結果に基づく)

詳細情報

中国における環境汚染対策全般の現状、政策動向と課題 [PDF 273KB]
  1. 大気汚染
  2. 水質汚濁、地下水汚染
  3. 悪臭、騒音、振動
  4. 土壌汚染
中国におけるNOx削減に係る現状、政策動向と課題 [PDF 271KB]
  1. 環境規制の執行状況
  2. 環境対策実施のための人材育成・組織整備の状況
  3. 技術開発・普及に係る政策等の実施状況

(2011年3月時点での調査結果に基づく)