プロジェクト
シンポジウム

良好な環境創出シンポジウム~水環境を生かした地域の魅力度向上の輪を広げよう~を開催しました!

  • 日時 令和6年12月19日(木)14:00~16:30
  • 場所 オンライン会議方式(Zoom ウェビナー)
  • 主催 環境省

環境省では、「良好な環境創出シンポジウム~水環境を生かした地域の魅力度向上の輪を広げよう~」を開催し、企業、自治体、民間団体等から309名の参加がありました。

本シンポジウムでは、法政大学准教授の野田岳仁氏より、「地域のウェルビーイングを支える水環境の創出」と題し、全国の名水百選の現場を歩いた経験から、滋賀県針江集落におけるアクアツーリズムの取組の紹介を頂き、良好な水環境創出のプロセスで問われることや、地域住民のウェルビーイングとは何かについて話題提供をいただきました。
パネルディスカッションでは、「水環境を生かした地域の魅力度向上を実現するために必要な取組とは」をテーマに、新たな水環境活動の促進について議論しました。地域で実践されている取組事例として、大町市総務部企画財政課長の下條勉氏からは、「「水が生まれる信濃おおまち」サステナブル・タウン推進事業」と題し、過年度より取り組まれている「みずのわプロジェクト」を発展させ、地域住民等と一緒になって作成された水の音マップや水の音ナビなどの御紹介をいただきました。また、和歌山県新庄漁業協同組合理事山西秀明氏からは、「特産品であるヒロメに関する取組を中心とした里海づくりの規模拡大」と題し、田辺湾の特産品として重宝されている海藻、ヒロメを活用した地域資源の好循環システムの構築、またブルーカーボンの創出にも資するエコツアーなど、田辺湾ならではの里海づくりの取組を御紹介いただきました。那須塩原市環境戦略部ネイチャーポジティブ課環境企画係長の山本達也氏からは、「那珂川水系最上流部における農業生態系の保全活動」として、地元高校と連携して進めている、ため池の維持管理や外来種駆除などによる農業生態系の保全や農作物のブランディング化の取組について御紹介いただきました。取組紹介の後には、水環境を生かした地域の魅力度向上を実現するための取組について議論がなされ、地域住民に良好な水環境の価値・魅力を認識いただくことによって、地域外の方にも魅力的な観光資源になること、また様々な関係者が連携した取組の促進につながるのではないかといった議論が行われました。最後に、全国各地で高齢化や担い手不足の問題が生じている中、地域住民の幸せ、ウェルビーイングとは何かについて問い続けることの重要性について改めて言及し、水が生活に欠かせないものであり、人と人とをつなぐ重要な資源であること、また、そこに住んでいる人に愛され、大切にされてきた水の価値を引き継ぐことによって、今後更に良好な水環境の創出が広がっていくことに期待しつつシンポジウムを終了いたしました。

水環境を生かした地域の魅力度向上の輪を広げよう 各地の地域で実践されている取組事例

発表資料

話題提供資料

パネルディスカッション

情報提供資料

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