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課題成果報告

5-1453 黄砂、PM2.5の組成別毒性評価に基づく大気モニタリングと感受性者検査システムの構築
研究代表者
所属名・氏名
渡部 仁成
(鳥取大学)
実施期間(年度)H 26 ~H 28
これまでに黄砂が喘息を増悪させることを明らかにし、喘息予防管理ガイドラインに黄砂が喘息の増悪因子として記載される根拠になっています。また、単に黄砂、PM2.5 といっても時期によってヒトへの毒性が明らかに異なることを示し、さらに、黄砂や PM2.5に含まれる細菌成分である LPS という物質がヒトへの毒性に関与している可能性があることも明らかにしてきました。今後は黄砂や PM2.5 を組成する物質のうち、LPS 以外のヒトへの毒性が強い物質を同定が重要と考えられます。 本研究は、黄砂や PM2.5 に含まれる金属、化学物質、タンパク、ペプチドついて成分解析し、時期毎に組成比率の異なる黄砂、PM2.5 のうち、真にヒトへの毒性が強い物質を同定することを目的に行います。さらに、同定した物質が現実にヒトが曝露を受ける濃度下において本当に毒性を有するのか検証します。また、ヒトが黄砂、PM2.5 の曝露により反応して分泌しやすい炎症性物質を検索し、健康影響評価に適した生物学的マーカーを明らかにする予定です。このような研究により、最終的には黄砂や PM2.5 に反応しやすいヒトを検査するシステムや大気粉塵のヒトへの毒性を評価できる新たなモニタリングシステムを構築することを目指しています。

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