ホーム > ネットde研究成果報告会 > C-0802 レチノイン酸様化学物質による水環境汚染の実態解明およびリスク評価

課題成果報告

C-0802 レチノイン酸様化学物質による水環境汚染の実態解明およびリスク評価
研究代表者
所属名・氏名
池 道彦
(大阪大学大学院 工学研究科)
実施期間(年度)H20-22
 ビタミンAの代謝物であるレチノイン酸(RA)は、RA受容体及びレチノイドX受容体と結合することで内分泌系を攪乱します。人間や野生動物に奇形等の生体異常を引き起こす可能性のある“RA様化学物質”は、水環境の潜在的なリスクファクターと考えられています。近年では、RA様化学物質による水環境汚染やそれが原因と推定される水生動物への悪影響が環境中で確認されていますが、汚染の実態はほとんど明らかにされておらず、原因物質も特定されていません。
 本研究では、日本国内の水環境中におけるRA様化学物質汚染の実態を広範に調査するとともに、原因物質を特定し、その汚染の潜在的なリスクを評価することを目指しています。本研究の成果に基づき、水を介したRA様化学物質による人間や野生動物に対する生体影響の可能性を適正に評価し、予防的リスク低減戦略を提案することによって、水循環に伴うリスク低減への貢献が期待されます。

成果報告スライド

資料ダウンロード

報告スライド
スライド PDF (668KB)
資料
関連資料1 PDF (229KB)

この記事について

←ネットde研究成果報告会 平成22年度一覧ページへ  ↑ページトップへ