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ASCラベル

[1]概要(2026年3月現在)

環境ラベル等の特色

環境や社会に配慮した養殖によって生産された水産物であることを示す国際的な認証ラベル。
認証は独立した第三者機関が行い、飼料の段階から養殖、流通まで、一貫して管理される仕組みになっている。

情報の提供手法
  • マーク等表示
  • 環境負荷データ表示/提供
環境影響の考慮の範囲
  • 様々な環境影響を全体的に考慮した環境ラベル等
  • その他の環境ラベル等
ASCラベル

[2]詳細

運営主体名およびその概要
ASC:Aquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)は、オランダに本部を置く国際的な非営利団体である。環境および社会に配慮した養殖の推進を目的に、国際的な飼料基準、養殖場基準およびCoC基準を策定・管理している。これらの基準に基づく認証は、独立した第三者機関により実施されている。
運営開始年
2010年
対象物品等
・ASC飼料認証取得事業者数:世界89件 / 日本3件
・ASC養殖場認証取得養殖場数:世界2575件 / 日本45件
・CoC認証取得事業者数:世界3119件 / 日本218件
・ASCラベル付き製品数:世界31,000件以上 / 日本700件以上
(2026年3月時点)
着目する環境影響

養殖による水質への影響、生物多様性への影響、飼料原料を含む天然資源の利用に伴う環境負荷等に着目している。

表 着目する環境影響

環境負荷項目 ライフステージ
A 資源採取 B 製造 C 流通 D 使用・消費 E 廃棄 F リユース・リサイクル
1 資源の消費
2 エネルギーの消費
3 大気・水・土壌への汚染物質の排出
4 廃棄物の排出
5 有害物質の利用
6 生態系の破壊
7 その他の環境負荷
マークを使用するための基準
  1. 基準概要

    ASCの養殖場基準を満たした養殖場で生産され、かつASC飼料基準に適合した飼料が使用されている水産物について、さらに加工・流通段階においてCoC基準を満たした事業者により適切に管理された場合に表示することができる。

    ASC認証における各基準
    ・ASC養殖場基準
    養殖に関わる環境・社会面の重要な要素を総合的に評価する基準。養殖場の管理、水質および生態系への影響である環境面の管理、労働者の権利および労働環境、地域社会との関係、魚の健康と福祉などについて、科学的根拠に基づく要求事項を定め。また、従来の魚種別基準を統合した単一のグローバル基準として、対象魚種間における要求事項の一貫性を確保している。
     FARM - 法令遵守と倫理的な運営
     PLANET - 環境への影響の低減
     PEOPLE - 労働環境や地域社会への配慮
     FISH - 魚の健康と福祉(アニマルウェルフェア)

    ・ASC飼料基準
    養殖に使用される飼料について、原料の調達から製造に至るまでの過程において、環境や天然資源への影響、人権および労働への配慮を求める基準。さらに飼料原料のリスク評価を通じて、環境や社会への影響を把握し、責任ある原料調達を促進することを目的としている。
     環境負荷および二酸化炭素排出量の削減に取り組む
     気候変動および生物多様性への影響への対応を求める
     労働者の権利の尊重、労働条件の改善、地域社会への配慮
     責任ある原料の供給者からの調達や、漁業の慣行改善を奨励
     森林破壊や土地転換などの環境リスクを軽減し、これらを防止する目標を設定

    ・CoC基準およびASC CoCモジュール
    認証された水産物が、非認証のものと混ざることなく消費者に届くよう、加工・流通の全過程で管理される基準。またASC CoC認証取得者は、追加のCoCモジュール要件も満たすことで、食品安全や抗生物質検出などの重要事項に対応し、水産物サプライチェーンの適正管理とASCラベルの信頼性を確保している。

    ※第三者認証機関による審査
    すべてのASC認証は、独立した審査機関によって、客観的かつ透明性の高い審査が行われる。
  2. 基準策定手続き

    ASCの基準は、複数のステークホルダーによる意思決定プロセス、透明性の確保および科学的根拠に基づく要求事項の設定を基本原則とし、ISEAL(国際社会環境認定ラベリング連合)のガイドラインに準拠して策定および定期的な改定が実施されている。

  3. 基準の目安

    ASC養殖場基準は、以下の国際的な枠組みおよび指針を踏まえて策定されています。
    ・国連食糧農業機関(FAO)「養殖認証のための技術ガイドライン(Technical Guidelines on Aquaculture Certification)」
    ・国際社会環境認定ラベリング連合(ISEAL)「社会環境基準設定のための適正実施規範(Codes of Good Practice)」
    ・国際労働機関(ILO)の中核的労働基準および関連する国際的な人権規範

マークを使用するための手続
ASCラベルを使用するためには、ASC養殖場基準に適合した養殖場で生産された水産物であることに加え、加工・流通段階においてASC CoC(Chain of Custody)認証を取得した事業者により適切に管理されている必要がある。
そのうえで、製品にASCラベルを表示する場合には、ASCとライセンス契約を締結し、ラベル使用に関する規定およびガイドラインに従うことが求められる。

なお、メディア掲載や広報資料などにおいてASCラベルの使用を希望する場合は、ASCへお問い合わせのうえ、使用条件やガイドラインに従う必要がある。
製品情報確認方法
  • 供給者の書類で確認
  • 検査機関等の検査結果の添付により確認
  • 運営主体から検査機関等に検査依頼
  • 事業所への立入調査
  • 特になし
  • その他

*具体的な製品情報確認方法

適正表示の取組
  • 実施要領等における適正表示の規定
  • 適正表示のための規定(罰則規定等)を含むマーク等使用契約
  • 適正表示のための規定(罰則規定等)を含む同意書等での確認
  • マーク使用者からの使用状況報告
  • 市場サンプリング検査
  • 事業所への立入調査
  • 消費者等からの通報受付体制の整備
  • 特になし
  • その他
関連情報の掲載ホームページアドレス(最新情報はこちらで入手してください)

https://jp.asc-aqua.org/

問い合わせ先

団体名ASCジャパン:Aquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)

担当者名川田直美(かわたなおみ)
住所Maliebaan 50-B 3581 CS Utrecht The Netherlands
電子メールnaomi.kawata@asc-aqua.org
URLhttps://jp.asc-aqua.org/