SuMPO EPD
[1]概要(2025年12月現在)
- 環境ラベル等の特色
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SuMPO EPDは、製品・サービスの環境情報をLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて定量化し、カーボンフットプリントを含む、多領域での環境影響を評価します。EPDはISO14025に基づき、LCA情報に対して第三者検証を実施し、検証に合格した製品環境情報はウェブサイト上に公開されます。EPDは、透明性・公平性の高い環境情報として調達時の判断材料や、メーカーによる環境負荷のより少ない製品の開発・製造等に活用されます。EPDは世界各国に存在し、日本では2002年にEPDプログラム(旧エコリーフ)が発足し、現在はSuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)により運営されています。
- 情報の提供手法
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- マーク等表示
- 環境負荷データ表示/提供
- 環境影響の考慮の範囲
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- 様々な環境影響を全体的に考慮した環境ラベル等
- その他の環境ラベル等

[2]詳細
- 運営主体名およびその概要
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一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)
2019年6月に設立。一般社団法人産業環境管理協会から「JEMAI環境ラベルプログラム」を含むLCA事業に関するすべての事業を譲りうけ、持続可能な企業経営の支援や社会活動の推進を目的に、以下の5事業を実施する。
・企業発掘、市場化調査、環境配慮分析等
・ビジネスモデル、振興計画策定等
・経済(波及)効果、環境影響評価等
・普及・広報イベント、販促
・その他、目的を達成するために必要な事業
- 運営開始年
- 1998年から「エコリーフ」の名称で試行開始
2002年4月から「エコリーフ環境ラベルプログラム」として本運用開始
2017年4月より「エコリーフ環境ラベルプログラム」と「カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム」を統合し、「JEMAI環境ラベルプログラム」として運営開始
2019年10月より一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)に運営を移管し、プログラム名称を「エコリーフ環境ラベルプログラム」へと変更
2022年4月よりプログラム名称を「SuMPO環境ラベルプログラム」へと変更
2024年4月よりラベル名称を「エコリーフ」から「SuMPO EPD」へと名称変更
- 対象物品等
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SuMPO EPDはあらゆる製品・サービスを対象としたカーボンフットプリントをはじめとする定量的な環境情報開示 の枠組みである。SuMPO EPDの算定・取得ルールであるPCR(Product Category Rule)は、複合機やノートパソコンなどの電気・電子製品類、建材や建築物などの建設製品類、樹脂や化学製品類、衣料品、飲食料品など多岐に渡り、旧プログラム(エコリーフ環境ラベルプログラム、カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム)からのPCR策定を含めると、累計260件を超える。累計登録製品数は、6,000件以上。
なお、現在利用可能なPCRおよび公開中のEPDについては、以下リンクより確認が可能。
→利用可能なPCR →公開中EPD
- 着目する環境影響
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資源採取から製造、流通、使用、廃棄・リユース・リサイクルまでのライフサイクル全体にわたっての環境影響に着目している。
表 着目する環境影響
環境負荷項目 ライフステージ A 資源採取 B 製造 C 流通 D 使用・消費 E 廃棄 F リユース・リサイクル 1 資源の消費 2 エネルギーの消費 3 大気・水・土壌への汚染物質の排出 4 廃棄物の排出 5 有害物質の利用 6 生態系の破壊 7 その他の環境負荷 - マークを使用するための基準
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基準概要
SuMPO EPDは、ISO14025に準拠し運営される本プログラムにおいて、あらゆる製品・サービスの環境情報をLCA手法を用いて定量化し、カーボンフットプリントを含む多領域での環境影響を評価したものである。
SuMPO EPDでは、LCA算定および製品環境情報の開示内容について第三者検証を実施し、検証に合格した製品はSuMPO EPD取得製品として本プログラムウェブサイト上に公開される。EPDを取得した製品は、SuMPO EPDのロゴマークを使用することができ、プログラム規程である「GPI」および「EPDコミュニケーションガイドライン」への遵守が必須となる。
なお、EPDは原則として5年間の有効期限を有し、ロゴマークの使用は有効期間内に限定される。
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基準策定手続き
SuMPO EPDにおけるLCA算定や開示情報は、GPIおよびPCRに則り実施される。これらの基準は、LCAやカーボンフットプリントの算定に関するISO14040、ISO14044、ISO14067等に準拠して策定されており、PCR策定や第三者検証、情報公開等に関する取り決めは、ISO14025およびISO/TS14027に則りプログラム運営機関により管理される。加えて、ISO21930やEN15804、IEC63366といった製品分野ごとの追加規格にも準拠しPCRも策定される。
PCR策定の一連のプロセスはISO14025及びISO/TS14027に則りEPDプログラムによって管理され、対象製品のサプライチェーンに関わる企業や団体等や、LCAの専門家から構成されるPCRワーキンググループ(PCR-WG)を編成し、PCRの文書作成を実施する。作成されたPCR原案に対しては、PCR-WG以外からも意見を募る意見公募、および専門家で構成されたレビューパネルによる最終審査を経て、合格することでプログラムに登録され、利用可能となる。
EPDを取得する企業は、GPIおよびPCRに従い自社製品のLCA算定及び公開情報の作成を行い、第三者検証に合格することで、SuMPO EPDに製品を登録できる。
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基準の目安
SuMPO EPDの基準は、全製品共通でISO14040、ISO14044、ISO14067、ISO14025、ISO/TS14027に準拠している。その他、製品群ごとに追加でISO21930、EN15804、IEC63366に準拠する。
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- マークを使用するための手続
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- PCRおよびGPIに基づきLCAの算定およびEPDの作成を行い、第三者検証に必要なエビデンス資料等を共に事務局へ検証を申請する
- EPDプログラムに登録された検証員または検証機関による第三者検証を受ける
- 検証に合格の場合、EPDの登録公開手続きを行う
- 本プログラムのウェブサイトにてEPDが公開される
- EPD公開後、「GPI」および「EPDコミュニケーションガイドライン」に従い、同意書や報告書等の必要な資料を事務局に提出する
- 製品情報確認方法
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- 供給者の書類で確認
- 検査機関等の検査結果の添付により確認
- 運営主体から検査機関等に検査依頼
- 事業所への立入調査
- 特になし
- その他
*具体的な製品情報確認方法
個々の製品の検証申請書に基づき、事務局より依頼する検証員が検証手順、検証判断基準に則り検証を実施する。
組織の内部に環境負荷データの収集、算定を行いEPDを公開するシステムを有し、それが実際に機能していることを認証機関により認証された組織においては、組織の内部検証員が検証を行うことにより確認を実施する。
- 適正表示の取組
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- 実施要領等における適正表示の規定
- 適正表示のための規定(罰則規定等)を含むマーク等使用契約
- 適正表示のための規定(罰則規定等)を含む同意書等での確認
- マーク使用者からの使用状況報告
- 市場サンプリング検査
- 事業所への立入調査
- 消費者等からの通報受付体制の整備
- 特になし
- その他
- 関連情報の掲載ホームページアドレス(最新情報はこちらで入手してください)
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概要等
概要:SuMPO環境ラベルプログラムウェブサイト 実施要領等:GPI(基本プログラム要件) PCR一覧 マーク表示商品のリスト:公開中SuMPO EPD - 問い合わせ先
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団体名一般社団法人サステナブル経営推進機構
部署名SuMPO環境ラベルプログラム事務局
住所〒101-0047 東京都千代田区内神田一丁目14番8号KANDA SQUARE GATE 4階
電子メールecoleaf@sumpo.or.jp
URLhttps://ecoleaf-label.jp/
