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非金属元素排水処理技術分野(ほう素等排水処理技術)

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対象分野の概要
環境技術実証事業が対象としている非金属元素排水処理技術(ほう素等排水処理技術 以下、単に非金属元素排水処理技術)とは、旅館等からの温泉排水や、めっき・金属加工業等からのめっき排水中に含まれるほう素等を適切に処理する、排水処理技術(装置等)のことです。その中でも特に低コスト・コンパクトであり、メンテナンスが容易で、商業的に利用可能な技術を対象としています。

【非金属元素排水処理技術について】
  • ほう素とは非金属元素の一つであり、単体では自然界に存在せず、ほう砂、ほう酸等の ほう素化合物を形成しています。環境中においては、河川水や地下水、海水、土壌中に含 まれており、特に温泉水中には比較的高濃度で存在します。また、金属表面処理やめっき、 ガラス製造、陶磁器の釉薬製造などで、ほう素化合物が使用されています。そのため、海 域を除く公共用水域に排出されるほう素のうち、天然由来のものは主として温泉水に、人 為由来のものは、主として電気めっき業やほうろう釉薬製造業等で使用されるほう素化合 物に由来します。
  • ほう素は、高濃度の摂取による症例が報告されているほか、動物実験でも影響が認めら れており、人体に対する影響が懸念されています。そのため、環境基本法に基づく水質環 境基準健康項目、水道法に基づく水道水質基準の監視項目に指定されています。また、「特 定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法:いわ ゆるPRTR法)」では、第一種指定化学物質の一つに指定されています。
  • 工場、事業場等からの排水については水質汚濁防止法に基づく一律の排水規制が行われていますが、小規模かつ零細な事業者の多い一部の業種については規制値の緩い暫定排水 基準を設定しています。排水規制の実施によりほう素の排出抑制は一定の成果を上げてい ますが、暫定排水基準の対象となっている小規模な事業場からの排水についても排出の要 因としては無視できません。このような小規模事業者においても、導入可能な低コスト・コンパクト・メンテナンスの容易な技術を導入するなどして、排出抑制の取組が期待されるところです。
※排水処理技術は、大きく分けて温泉利用施設から排出される天然水由来のほう素含有排水を対象とするものと、めっき工場から排出される人為的なほう素含有排水を対象とするものの2種類があります。
温泉施設とめっき工場の対象技術の図

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