環境省_環境技術実証事業
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ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減等技術)

技術例:窓用日射遮蔽フィルム技術例:窓用日射遮蔽フィルム
外皮技術による室内冷房負荷の低減外皮技術による室内冷房負荷の低減
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対象分野の概要

技術の概要

建築物に後付けで取り付けることができ、室内冷房負荷の低減を通して人工排熱を減少させる等、ヒートアイランド対策に資する技術(ただし緑化は除く)です。

対象となる技術の例

窓用日射遮蔽フィルム、窓用日射遮蔽コーティング材、屋根・屋上用保水性建材など。

参考資料

  • 既存区分の実証要領
    各技術分野の実証試験を行う際の基本的考え方、試験条件・方法等を定めたものです。
利用者(ゼネコン、工務店等の方)へ
ヒートアイランド現象の主な原因は、[1]空調システム、電気機器、自動車などの人間活動より排出される人工排熱の増加、[2]建築物・舗装面の増大による地表面の人工化ですが、いずれも建物がその一因となっています。建物からの人工排熱の抑制や、建物のコンクリート面の高反射化等に資する技術導入がヒートアイランド対策につながるとともに、建物の空調負荷低減を通した光熱費削減や、熱環境の改善を通した快適性向上にもつながります。

このようなヒートアイランド対策のうち、建物自体や空調機器等を更新せずに抑制する対策は、工事を必要としない、緑化と異なり建物への荷重が問題とならない等の理由により、他のヒートアイランド対策と比較して導入が容易な技術といえます。

ETV事業は、第三者による技術実証試験結果を公表し、技術の有効性を判断するために必要な各種情報を提供することで、利用者のニーズにあった技術選定に役立つものと考えています。
実証申請者(住宅設備メーカー、塗料メーカー等の方)へ
ETV事業は、利用者に対して利用可能な環境技術の概要を紹介すると共に、第三者による技術実証試験結果を公表し、利用者の技術選定のために必要な各種情報を提供することで、利用者の潜在的なニーズを引き出し、実証申請者の有用な技術の普及拡大に役立つものと考えています。

実際に、過去の実証申請者を対象にしたアンケート調査では、「実証後、技術に対する問い合わせが増えた」、「販売促進や技術開発等の活動に関して、ある程度の効果があった」との回答、また、交付されたETVロゴマークについて、「製品のパンフレット、技術報告、外部向け冊子、自社のウェブサイトなどに掲載している」という回答が見られます。
背景・関連情報
ヒートアイランド現象とは ヒートアイランド現象とは、都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象で、主な要因として以下の2点があります。
  1. 空調システム、電気機器、自動車などの人間活動より排出される人工排熱の増加
  2. 緑地、水面の減少と建築物・舗装面の増大による地表面の人工化により生じる
そして現在では、ヒートアイランド現象は都市に特有の環境問題として社会的認知が広がってきました。環境省では、東京23 区における気温の上昇に影響を与える熱(空気への顕熱)のうち、人工排熱によるものが約5割を、さらに空調など建物に起因して発生する排熱はその約半分を占めると推計しています。

そして更にヒートアイランド現象や地球温暖化の進行により、都市の熱環境はますます悪化しており、都市内の熱環境改善が喫緊の課題となっています。特にオフィス、住宅等から発生する人工排熱が大都市における気温の上昇の主な要因となっています。


参考:ヒートアイランド対策大綱とは平成16年3月に策定されたヒートアイランド対策大綱とは、ヒートアイランド対策に関する国、地方公共団体、事業者、住民等の取組を適切に推進するため、基本方針を示すとともに、実施すべき具体の対策を体系的に取りまとめたものです。対策の柱として、[1]人工排熱の低減、[2]地表面被覆の改善、[3]都市形態の改善、[4]ライフスタイルの改善、の4つが位置づけられていましたが、平成25年5月にその改定が行われ、新たに、[5]人の健康への影響等を軽減する適応策の推進、が追加されました。

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