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■水鳥・湿地センター
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Hamatombetsu Kutcharo-ko Waterfowl Observation Center
浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館 |
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浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館は、「ラムサール条約」に登録されたクッチャロ湖を保護・保全し、適正な利用を推進するために設置されました。観察館は、湿地や水鳥のことを楽しく学んで、湿地の保全や賢明な利用について考え、実行するきっかけ作りの役割も果たしています。 |
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クッチャロ湖と水鳥たち |
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■地域の特性 クッチャロ湖とその周辺の湿地には、秋から春にかけてコハクチョウをはじめとしたカモ類が集まり、夏にはオジロワシやカワセミなどが子育てに利用し、冬にはオオワシや海ガモ類が渡って来ます。また春から夏にかけてエゾカンゾウやノハナショウブなどの草花が美しい花を咲かせます。 |
水鳥コーナー マルチビジョン |
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■施設 1.展示 展示室は「水鳥」「動物」「野鳥」の3つのコーナーに分かれています。「水鳥」コーナーには、クッチャロ湖に渡来するコハクチョウなどの剥製標本が展示されています。また、マルチビジョンでは、クッチャロ湖に渡来する水鳥たちの様子を見ることができます。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 昭和48年から行われているハクチョウの飛来数の確認を継続して実施しています。また、ハクチョウについては標識調査を、生態等を確認するための資料としています。 2.普及啓発活動 年に7回開催される自然観察会を通じてクッチャロ湖の自然や水鳥に対する理解を深めていただくよう活動しています。また、情報誌「クッチャロ湖」通信を月に一度配布しています。 |
Akkeshi Waterfowl Observation Center
厚岸水鳥観察館 |
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厚岸水鳥観察館は、「ラムサール条約」に登録された厚岸湖・別寒辺牛地区において、水鳥をはじめとする野生生物と、湿地の保全や湿原の賢明な利用について理解を深めていただくための普及啓発活動や、調査・研究、監視等を行う拠点施設として設置されました。 |
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厚岸湖と水鳥たち |
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■地域の特性 厚岸は牡蠣の産地として昔から栄えてきました。厚岸湖に注ぐ別寒辺牛川と、その支流のトライベツ川の合流点にあたる場所で、平成元年、面積100ha以上の高層湿原が発見されました。そこではガンコウランやヤチヤナギなど高層湿原特有の植物や、希少な植物が発見され、平成5年には、ラムサール条約に登録されました。 |
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■施設 1.展示 センター内は展示室、レクチャールーム、観察コーナーに分かれています。展示室では観察カメラがとらえた湿原の映像を大画面で見られるほか、湿原の全容について写真や解説パネル、立体模型などで学習することができます。また湿原の最新情報の提供や、別寒辺牛川でのカヌーのルールやマナーについての指導も行っています。観察コーナーでは、別寒辺牛川河口付近の雄大な湿原の景観や、湿原で営巣するタンチョウなど多くの水鳥を観察することができます。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 タンチョウの行動調査、カモ類(特にオオハクチョウ)の飛来数および分布観察、オオワシ・オジロワシの飛来数調査、観察館周辺に出現する鳥獣調査(おもに観察カメラを利用)などの調査・研究を行っています。また、厚岸湖・別寒辺牛湿原学術研究奨励補助制度を立ち上げ、調査・研究者に対する補助を行っています。 2.普及啓発事業 年に4~5回開催される「別寒辺牛湿原講座」のほか、4~11月の間、毎月行われている探鳥会は厚岸湖周辺の道有林内にて、山林性、湿原性の野鳥を観察します。12~3月の間は厚岸湖周辺で水鳥やワシ類を観察します。また「写真コンテスト」や「バードカービング講座」なども開催しています。 |
水鳥観察館と別寒辺牛湿原 |
Utonai-ko Wildlife Center
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター |
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ウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、「ラムサール条約」に登録されたウトナイ湖において、周辺を含めた環境が鳥獣の良好な生息地として保全、維持され、また、自然観察を通じた自然保護や野生鳥獣との適正なふれあいを図る普及啓発事業をはじめ、鳥獣保護区周辺における傷病鳥獣の収容、リハビリ等を行う拠点施設として設置されました。 |
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身近で観察できる水鳥等 |
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■地域の特性 ウトナイ湖は、周囲約9km、面積275ha、水深0.6mの淡水湖です。アイヌ語で「小さな川の流れが集まるところ」という語源を持つこの湖は、美々川をはじめトキサタマップなどの清流が注ぎ、湖の周辺には、原野、湿原などウェットランドとしての豊かな自然環境が形成され、動植物等の宝庫、野鳥の楽園といわれ、四季を通じて野鳥とのふれあいが楽しめます。特に鳥類は260種以上が確認され、ガン、カモ、ハクチョウなどの渡り鳥にとっては重要な中継地、越冬地になっており、平成3年にはラムサール条約に登録されました。 |
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■施設 センター内は、展示ホール、レクチャールーム、傷病鳥獣治療室等に分かれています。展示ホールでは、ウトナイ湖を取り巻く生態系を大画面の描画で見られる外、湿原の歴史や働き、周辺環境の変化、ラムサール条約登録地の意義等を紹介しています。レクチャールームでは、渡り鳥の営み等ウトナイ湖の四季の生態系などを150インチ大型スクリーンで紹介しています。また、ウトナイ湖の自然に直接ふれあうことが出来るよう、自然観察歩道、観察舎等を設置しています。 |
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■活動の概要 1.リハビリテーション 治療室、リハビリケージでは、苫小牧市内で保護された傷病鳥の野生復帰のための治療を行っています。また、傷病鳥に対する基礎的な救護方法について、野鳥救護ボランティア養成実技講習会を開催しています。 2.普及啓発活動 季節毎のバードウォッチング、ガイドウォークの開催、初心者向けショートプログラムの開催、市民ギャラリーの展示等を行っています。また、毎月ウトナイ湖の情報などを伝える「ウトナイ湖通信」を発行しています。 |
展示ホール |
Sakata Waterfowl and Wetland Center
佐潟水鳥・湿地センター |
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佐潟水鳥・湿地センターは平成8年に佐潟が「ラムサール条約」に登録されたことから、水鳥の保護と湿地の保全推進を目的として設置されました。 |
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佐潟と水鳥たち |
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■地域の特性 佐潟周辺は、砂丘特有のゆるやかな斜面と湖面とのコントラストが大変美しいところです。砂丘斜面は、スイカ・タバコ・大根などが栽培され、それぞれの季節ごとに、微妙な変化を見せ、角田山を背景とする自然景観の美しさを醸し出しています。佐潟は古くから、周辺の灌漑用水源としての利用と、潟内の蓮根の採取や漁猟などにより、地域の人々の生活に密接に関わってきました。今日では漁猟と盆花用のハスの花取りのほか、環境NGOによる蓮根取りが行われています。 |
観察スペース 夏の佐潟 |
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■施設 1.展示 展示コーナー兼レクチャースペースと、観察スペースに分けられた館内には、100インチのマルチビジョンを設置し、池畔にある2台のカメラを通して湿地の様子を観察することができます。また観察スペースにはフィールドスコープ10台が設置されています。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 佐潟の保全を目的とし、ラムサール条約の精神を踏襲し「湿地やその周辺環境に関する学術的調査・研究を支援」するため、新潟市では、平成10年度に佐潟学術研究奨励補助金制度を創設し、全国に調査・研究をよびかけています。また研究結果は報告書としてまとめられ、センターで閲覧することができます。 2.普及啓発活動 「佐潟市民探鳥会」などの行事の開催、また佐潟ボランティア解説員による自然解説活動などを通じ、一般の方々に広く佐潟の自然を理解していただけるよう活動しています。また佐潟の近況を季刊誌にまとめ、全国の登録湿地、市内小中学校、センター来訪者に配布しています。 |
Biwako Waterfowl and Wetland Center
琵琶湖水鳥・湿地センター |
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琵琶湖水鳥・湿地センターは、琵琶湖が「ラムサール条約」に登録されたことから、水鳥をはじめとする野生生物と、湿地の保全や湿原の賢明な利用について理解を深めていただくための普及啓発活動や、調査・研究、監視等を行う拠点施設として設置されました。 |
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琵琶湖と水鳥 |
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■地域の特性 琵琶湖は面積6万6千ha余りもある国内最大の湖です。なかでも東北部に位置する湖北町の湖岸一帯は景色も素晴らしく、多くの水鳥が生息する貴重な場所となっています。ヨシ原や小さな島が点在する琵琶湖水鳥湿地センター前は「湖北町水鳥公園」に指定され、水鳥たちの絶好のすみかとなっています。琵琶湖に渡来するコハクチョウの8割以上と、天然記念物に指定されているオオヒシクイのほとんどが、この地で越冬します。 |
展示室の様子 琵琶湖の夕景 |
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■施設 1.展示 伊吹山から琵琶湖湖底までの野生生物の生息分布をパノラマイラストと音声、水鳥の剥製で紹介しています。また世界でも有数の歴史を持つ、琵琶湖ならではの独特な漁法についても紹介されています。3階に設置された水鳥生態自動撮影カメラでは、野外の鳥を撮影し、マルチビジョンで見ることができます。またビデオ鑑賞等も可能です。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 一年を通して、センター周辺の鳥類、コハクチョウ、オオヒシクイ、冬期ガンカモ類など、鳥類情報の収集・集積のための調査を行っています。また年間30~40羽の傷病鳥の保護活動も行っています。 2.普及啓発活動 毎月開催する定例観察会、鳥のお話の会のほか、バードウォッチング講座や写生会、水鳥写真コンテスト、愛鳥週間ポスターコンテストなどの開催を通じて、琵琶湖の自然や水鳥に対する理解を深めていただくよう活動しています。また各種講演会、地元小中学校の環境学習への協力も行っています。 |
Manko Waterfowl and Wetland Center
漫湖水鳥・湿地センター |
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漫湖水鳥・湿地センターは、平成11年に「ラムサール条約」に登録された漫湖において、水鳥をはじめとする野生生物の保護と湿地の保全、賢明な利用について理解を深めていくための普及啓発活動や調査研究、観察などを行う拠点施設として設置されました。 |
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クロツラヘラサギ |
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■地域の特性 漫湖は、那覇市と豊見城市を流れる国場川と饒波川の合流地点に形成された河口干潟で、全国的にも有名なシギ・チドリ類の渡りの中継地として、また、多くの水鳥等の生息地として知られています。 |
大型テレビ 展示コーナーの様子 |
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■施設 センター内は、エントランスホール、展示室、レクチャールーム、図書コーナー、観察展望コーナー等に分かれています。ホールは開放的で、壁面には漫湖周辺の生き物をイメージしたイラストを、吹き抜け空間には鳥のモビールを展示しています。企画展示コーナーでは、野鳥写真展や子どもたちの作品展等も行います。展示室では超望遠ビデオカメラがとらえた湿地の映像を大型画面で見ることが出来ます。展望コーナーでは湿地を望む大パノラマが広がり、観察した鳥類を調べる図書コーナーと繋がっています。また、レクチャールームは各種の会議、自然とのふれあい推進などの場として活用することが出来ます。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 一年を通して、漫湖周辺の鳥類情報の収集を行っています。 2.普及啓発活動 大型映像・館内の展示等の案内・解説を行うとともに、年数回の自然観察会や自然講座を行っています。また、夏休み期間には、小中学生にアート教室等も実施しています。さらに、センター行事や水鳥・湿地の情報を伝える「漫湖水鳥・湿地センターだより」を毎月発行しています。 |
環境省自然環境局 〒100-8975東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 TEL:03-3581-3351(代表) 平成16年8月 |