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■世界遺産センター
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Shirakami-sanchi World Heritage Conservation Center(Nishimeya)
白神山地世界遺産センター(西目屋館) |
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白神山地世界遺産センター(西目屋館)は、屋久島とともに平成5年に世界遺産に登録された白神山地世界遺産地域の保全管理及び自然環境に関する調査研究等の拠点施設として設置されました。「展示・資料コーナー」では、世界遺産条約の概念や、白神山地の自然に関する展示も行っています。 |
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![]() ブナの森 |
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■地域の特性 西目屋館は白神山地の北東部に位置し、白神山地世界遺産地域の青森県側の玄関口となっています。白神山地は向白神岳(1,243m)を最高点とする秋田県北西部と青森県南西部にまたがる標高1,000m前後の低い山地ですが、地形が急峻であること、また豪雪地帯であることなどから、ブナを主体とする天然林が人為の影響をほとんど受けない状態で残されてきました。アオモリマンテマ、ツガルミセバヤなどの地域固有の種を含む500種あまりの植物が生育し、豊かな森の恵みを受け、クマゲラ、ツキノワグマ、ニホンカモシカなどの野生生物も数多く生息しています。 |
![]() ミヤマアズマギク |
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■施設 1.展示 遺産地域の保護管理、白神山地の自然環境に関する調査研究を推進するため研究者等によって利用される「管理研究スペース」と、多くの方々に見学していただける「展示・資料コーナー」の2つに分かれています。展示・資料コーナーでは世界遺産条約の概念や、白神山地の自然に関する情報を見ることができます。また野生生物に関する資料や書籍が置かれています。管理研究スペースは白神山地について調査研究するために利用できるよう、実験室や研究室、標本庫などがあります。 |
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■活動の概要 1.保全・管理及び調査・研究 白神山地世界遺産地域連絡会議の構成員として、関係機関等との連絡調整及び巡回業務を行いながら保全管理業務を行っています。また長期にわたる自然環境の変化を把握するため、核心地域内にモニタリングサイトを設け、地形・気象・大気環境・植物・動物等広範囲にわたる調査研究を行っています。また世界遺産に登録されたことによる地域社会への社会的・経済的影響等についても調査を実施しています。 2.普及啓発活動 地域住民の方々や、学校の生徒たちを対象とし白神山地世界遺産地域の普及啓発や、自然観察会の開催等を実施しています。また子供たちの自然に対する理解と愛情を育むため、子供たちを対象とした事業を実施しています。 |
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Shirakami-sanchi World Heritage Conservation Center(Fujisato)
白神山地世界遺産センター(藤里館) |
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白神山地世界遺産センター(藤里館)は、平成5年に、屋久島とともに世界遺産に登録された、白神山地世界遺産地域に関する情報提供、普及啓発活動の拠点施設として設置されました。 |
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![]() 岳岱ブナの紅葉 |
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■地域の特性 秋田県の北端にある藤里町は町全体の9割近くが山林・原野で、山岳、滝、渓谷、湿原など多様な景観に恵まれています。白神山地世界遺産登録地域の4分の1が藤里町に属し、藤里館が秋田側の玄関口となっています。 |
![]() 展示室の様子 ![]() 岳岱の400年ブナ |
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■施設 1.展示 世界遺産条約や白神山地について多くの方々に理解していただくための展示をしています。壁面には大きな世界地図が描かれ、各国の世界遺産および日本の世界遺産について、その位置やリストを表示しています。また白神山地については写真による紹介をしています。付属の多目的ホールではビデオ、スライド、OHPなどを利用した会議、ミーティング等ができるスペースを確保しています。 |
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■活動の概要 1.普及啓発活動 地域社会・学校などを対象として、白神山地世界遺産地域の普及啓発や自然観察会の開催等を行っています。また子供たちの自然に対する理解と愛情を育むために、子供たちを対象とした事業を実施しています。特に自然とのふれあいにはルールやマナーがあることを環境学習の重点としてとりあげ、観察会等も開催しています。 |
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Yakushima World Heritage Conservation Center
屋久島世界遺産センター |
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屋久島世界遺産センターは、平成5年に、白神山地とともに世界遺産に登録された、屋久島の保全・管理、調査研究、普及啓発活動の拠点施設として設置されました。 |
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![]() ヤクシマザル |
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■地域の特性 屋久島は本州最南端から南方約60km離れた海上に浮かぶ山岳島で、別名「洋上アルプス」と呼ばれます。島の中央部にある九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を主峰として1,000mを超える山々が連座しています。温暖多雨な気候によって育まれた豊かな自然が、樹齢数千年に及ぶと言われるヤクスギや、ヤクシマシャクナゲ等の植物を育てました。また原始性豊かな環境はヤクシマザルやヤクシカ、アカヒゲ、カラスバトなどの野生生物の絶好の生息地となり、面積の小さな島としてはきわめて豊富な動植物相を持っています。 |
![]() 展示室の様子 |
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■施設 1.展示 入口から入ると直ぐに常設展示スペースがあり、屋久島のすぐれた自然環境や利用のための注意事項などの情報が入手できます。また、向かって左側にインフォメーションカウンター(自然保護官事務所に繋がっています)があり、屋久島の旬の情報や登山に関する諸情報などが入手できます。向かって右側は、多目的ホールになっており、企画展示や検討会、種々の打ち合わせなどに利用されています。2階は、調査・研究スペースとなっており一般には開放されていませんが、大学の研究者などがフィールド調査を行う際に利用しています。 |
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■活動の概要 1.調査・研究 国立公園及び原生自然環境保全地域(世界遺産登録地域が含まれます)の保全・管理のため、また屋久島全体の生態系保全のため、大学などの研究機関と協力して調査研究を進めています。研究結果は、保護地域の区域拡張や保護及び利用計画の変更などに役立てられます。 2.普及啓発活動 調査・研究結果を広く知っていただくために、研究者などによる発表会を随時開催しています。また、地域社会と連携して企画展示会を開催したり、屋久島環境文化財団・上屋久町・屋久町との共催で定期的に自然観察会を開催しています。 |
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環境省自然環境局 〒100-8975東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 TEL:03-3581-3351(代表) 平成16年8月 |