ページトップ
環境省自然環境・生物多様性里なび活動レポート > 研修会・シンポジウム報告

里なび

ここから本文

活動レポート

里なび研修会 in 千葉県八千代市
【光害対策と都市近郊の谷津・里山の生きものネットワークづくり】

日時 平成25年11月2日 13:30~17:00
場所 やちよ農業交流センター

■概要
 八千代市は、市の南部は宅地化が進む一方、北部は谷津と里山が広がり、ホタルやヤマトミクリなどの希少な動植物も見ることができる。谷津と里山を保全・再生し、次世代に引き継ぐことにより、都市と農村が共生し交流するまちづくりを目指し、市民・行政・企業・NPO団体などが連携して「谷津・里山保全計画」に取り組んでいる。本研修会では夜行性昆虫への影響が懸念される光害対策の話題を中心に、多様な生態系の保全とネットワークづくり、またその活用策について考えた。

■あいさつ
秋葉就一(八千代市長)
 本日は、多くの方々にご参加いただきありがたい。午前中の自然観察会から参加していただいた方もいらっしゃるようだが、日頃から里山保全活動に関連する団体や個人の皆さまには、市の環境行政にご協力いただき感謝している。
 平成23年3月、本市に残された貴重な谷津や里山の自然を残すため「八千代市谷津・里山保全計画」が策定された。私自身、市長に就任するにあたって、谷津・里山の保全ということをマニュフェストに掲げさせていただいている。この保全計画が策定される以前から市民の皆さんには草の根的に、里山楽校の開校、湧水などの環境調査など多方面から保全・再生・活用に取り組んでいただいており、国でも生物多様性の保全と持続的な活用、生態系ネットワークの形成ということに取組まれている。
 こうした動きの中で、本日環境省里なび研修会が開催され、ぐんま昆虫の森名誉園長の矢島稔先生をはじめとした発表を大変楽しみにしている。本研修会をぜひ本市の環境政策に役立てていきたい。

ページトップへ

■講演
テーマ:「生きものを見れば生命がわかる」
講演者:矢島 稔(ぐんま昆虫の森名誉園長)
配布資料:パンフレット「イベントナビぐんま昆虫の森」、パンフレット「ぐんま昆虫の森利用ガイド」
説明資料:パワーポイント「ゲンジボタルの生活史と生態系」

 午前中、この地域の谷津周辺の環境を見せてもらったが、水田、集落、神社の鎮守の森など程良い構成になっており、ホタル再生の可能性は十分にあると感じた。特に巻き貝類が相当いる可能性があるので、ヘイケボタルの生息には良いのではないか。ヘイケボタルがうまくいけばゲンジボタルについてもうまくいく可能性が出てくる。本日はホタルを中心にしながら里地里山について話してみたい。

1)体験によって学ぶ生きもの生命の世界 ―ぐんま昆虫の森の取組―
 日本には昆虫館が22あり、それぞれが特徴ある方法で展示しサービスを行っている。その中でぐんま昆虫の森は広さが45haあり、旧村の里山すべてのエリアが園域という規模を誇っている。ここでは昆虫の採取や里山の保全整備活動などを体験的に行うことができる。園内には雑木林や棚田、池、渓流などがあり季節に応じて見学指導などをしている。
 建物だけで昆虫館と考えられがちだが、生きているものを実際に見せて、さらに体験してもらい、フィールドワークの実情を知らせることが大事だ。少し前、「命が大事、だから虫を捕ってはいけない」といった風潮が20年間も続いてしまった。甚だしいところでは夏休みの宿題で昆虫標本をつくってはいけないなどの笑えない話もある。これによって虫離れが進んでしまい、そうした教育で育った当時の子どもが理科の先生や指導者になれないなどの問題が今になって発生している。だから今、昆虫少年がなかなか現れない。spれじゃ指導者なくして昆虫少年は育たないからだ。
 ぐんま昆虫の森には、毎年11万人程の人々が来園する。皆、虫を捕りたくて、争うようにして網を持って園内を走り回っている。子どもは捕ることと殺すことを同じだとは思っていないのに、大人は捕ることと殺すことが同じだと勘違いしているのだ。子どもたちは、捕ったものは十分可愛がって飼育するし、それによって命の営みがわかる。子どもたちにはこのような素質が十分に備わっているということを大人はきちんと理解し、生きものと積極的に触れ合わせていくことが大事だと思う。

2)ホタルの生態について ―生息環境、飛翔行動、光の影響とその特徴―
 ホタルは川辺の草の中で土にもぐってさなぎになり、成虫は光りながら飛び回り、相手が見つかると林の葉っぱの上で交尾を行い朝まで動かない。そのため特にゲンジボタルが出るところは長靴で渡れる程度の深さと流れの小川で、岸辺の植物が水の流れまで覆っており、岸辺の植物の背後に林があることが大事だ。保全のポイントとしては、地中に蛹がいる春~夏の期間岸辺を歩いたり草刈りをしないことだ。
 飛翔行動の特徴としては、日没後非常に活発に飛ぶのが雄。午後7~10時頃多く飛び、その後、午前0時から再び今度は雌が多く飛ぶ。1回目の飛翔で雄が雌を探して飛び回るが、2回目の飛翔では交尾できなかった雌が雄を一生懸命探すためにこうなるのではないかと考えられる。

3)卵と幼虫期間の変化と羽化
 ホタルの交尾時間は8時間にも及び、その間動くことができないため木の上などで行っている。交尾後、ゲンジボタルの雌は死ぬまで卵を産む。雄は2,3日後には死んでしまう。卵は濡れた苔の上に産むので、水の近くに苔の塊を置くことで集中して卵を採取することも可能だ。
 卵は30日ほどで孵化する。面白いのは同じころに孵ったものでも大きさに非常に個体差があることだ。これは親が意図的に成長ホルモンを変えて様々な大きさになるように産んでいるのではないかと思われる。このことについて私は9~10月に来襲する台風などの外的影響への対策なのではないかと考えているところだ。
 餌は、ゲンジボタルの場合はカワニナのみで、カワニナの生息のためには渓流など水中の溶存酸素量が飽和になる環境が必要だ。ヘイケボタルは田んぼによく見られるモノアラガイ、サカマキガイ、ヒメタニシなど、巻き貝系であれば何でもよい。この点でヘイケボタルはゲンジボタルよりも復活させるのが容易であり、この八千代市の谷津でもかなり可能性があるのではないかと思う。

4)天敵と光害
 ホタルを飼育してみて、困るのは天敵への対処法だ。例えばヒルが増え出すと、カワニナはもちろんモノアラガイなども吸血してしまう。ヘビトンボ(幼虫)も水生生物をなんでも食べてしまうので問題だ。またドブネズミも特に冬季に水の中にいる貝を口いっぱい頬張って陸上でバリバリ食べる。
 水辺の環境条件も重要だ。4月頃、ホタルの幼虫は発光しながら水辺を這いあがり草むらを登っていき、土の中にもぐってさなぎになる。だから岸辺が乾いてしまうような三面張りでは生息できない。また成虫になるまでの間岸辺の草地を踏んだり草刈りをしたりすると土が乾いてホタルを殺すことになってしまう。
 ホタルは暗いところであれば前述した時間帯に飛ぶ習性がある。しかし光には大変敏感で、仮に24時間明るいままの状態にしておくとほとんど活動しなくなってしまう。光をどうさえぎるかは都市化する地域では大きな課題だ。

5)ホタルの生息を可能にするエコシステム構築のためのチェック項目
 ゲンジボタルの生態系を考えるにあたって、チェックする項目は次の通り。

  1. 水質(有害な科学的成分がないこと)
  2. 流水(酸素量・陽当たり)
  3. 底質(小石・ヘドロの有無)
  4. 植物(プランクトン・食物)
  5. 林の状態(樹種・高さ)
  6. 岸の状態(土の湿り気・植物相)
  7. 成虫に対する天敵(光害・クモなど)
  8. カワニナに対する天敵(ザリガニ、サワガニ、ヘビトンボ(幼虫)、コイ等の魚、吸血性ヒルなど)
  9. カワニナの量(ゲンジボタルの幼虫は蛹化するまでに平均25匹のカワニナを食べるので、1,250匹(母集団は6,250~12,500)のカワニナで50匹の成虫が羽化)

 以上の要素を確認しながら取組まないとエコシステムがきちんと定着しない。私がかかわった皇居でホタルを飛ばす取組でもこうしたことに視点をおくことで成功できた経緯がある。皆さんもそれぞれの里地里山でホタルの舞う地域づくりをぜひとも成功に導いていただきたい。

ページトップへ

■事例報告

(1)「身近な環境調査からはじめる里山の保全活動」
報告者:桑波田和子(ヤマトミクリの里づくり協議会)
配布資料:会報「ヤマトミクリの里づくり会報第2号」
説明資料:パワーポイント「身近な環境調査からはじめる里山の保全活動」

 八千代市は都市化が進む中で市北部の島田地区を中心として谷津と里山の景観が残っている。ここを保全していきたいと考えており、レッドデータブックにも掲載されている水生植物ヤマトミクリをシンボルに取組を進めている。

1)八千代市谷津・里山保全計画について
 平成22年度に策定された「八千代市谷津・里山保全計画」は谷津と里山が持つ多面的な機能を持続的に保全しながら次世代に引き継ぐことで、八千代らしいまちづくりの実現を目指している。また、八千代市第4次総合計画では、市域の北部は自然環境ゾーン、南部は新市街・既成市街地ゾーンと位置づけている。
 計画の基本方針としては、1.多面的な機能を発揮する谷津・里山の保全、2.再生のための維持・管理、環境整備等の実施、3.人と自然との共生を目指した谷津・里山の活用の3点を掲げている。実施事業としては、里山人材育成ボランティア講座(里山楽校開講)、啓発・広報(里山シンポジウム、市HP掲載など)、生物(6谷津・里山)と湧水調査(島田谷津)、ヤマトミクリの里づくり事業(協議会設立) に取組んでいる。

2)谷津・里山の調査
 動植物調査を平成22~25年度(6月)にかけて実施。また生きものの生息のためには水環境という視点が外せないこともあり、23年度から現在に至るまで湧水調査も行っている。これらは市民を主体とした調査だが、現地調査活動を行いながら、並行してスキルアップの講座で学びながら取組んでいる。専門家による調査も併せて行っている。

3)ヤマトミクリの里づくり
 島田谷津は谷津頭(谷津の最上流部の先端部分)までよく残っている。この地域には従来市民団体がほとんど入っておらず、従来保全に向けた動きはあまり活発ではなかったが、行政や市民の多方面の協力で協議会(ヤマトミクリの里づくり協議会)が設立され、活動が始まっている。畑の整備活用や、湿地の維持再生、森の整備(むつみの森)の実施など、拠点ごとに取り組んでいるところだ。今後こうした保全整備活動を市内に残された谷津・里山に全体に広げていき、生きものと恵み豊かな地域づくりを実現できればと考えている。

(2)「地域ぐるみで取組むヘイケボタルの保全」
報告者:小沢 武(四街道自然同好会)
配布資料:小冊子「ホタルが舞う四街道」、パンフレット「四街道自然同好会」、
会報「しぜん第291号」
説明資料:レジュメ「ヘイケボタル生息調査平成25年夏」

 当会は平成元年創設、会員は約280世帯に「自然を楽しみます 自然を学びます 自然を大切にします」を基本理念にして活動をしている。自然観察会を年間32回、学校支援活動を年間40数回、その他さまざまな自然保護保全活動や生き物の生息調査、公園緑化推進事業として市内の公園に子どもたちと共に樹木名のプレートを作り、取付ける作業を5年継続しています、後5年で完了予定です。

1)ホタル生息地の減少
 ホタル関連の活動では平成6年から生息調査を開始。当時94地点に1,804匹のホタルの生息が確認された。ところがその後、住宅地化の進展、圃場整備による乾田化や空中散布、16メートル道路の開通、ゴルフ場の開設、産業廃棄物の不法投棄などがあり、これらに隣接する生息地の多くでホタルが見られなくなってしまった。また、ホタルだけではなく、メダカやニホンアカガエル、ヘビ類、スズメなども減っており、これらの生き物も共に大事にする必要があるのではないかと考えている。

2)光害の問題
 光害も顕著になっているのではないかと考えられ、ホタル発生への影響が懸念されている。例えばホタルが500匹以上発生する市内の最大の生息地が、今年145匹しか確認することができなかった。環境的な大きな変化としてホタル生息地を見下ろす高台にある住宅周囲の樹木が伐採され、光が遮られずに生息地が明るくなってしまったことが挙げられる。また、他の生息地でも近くの住宅街にある公園の照明が明る過ぎるが、防犯上の問題が有り、地元自治会との話合いが未調整で解決できていません。住宅に隣接してしまっているホタル生息地ではこのような例が多いのではないかと心配される。

3)ホタルを保全するための活動について
 ホタル観察会は一夏に自然同好会の2回を含めて15回ほど開催されており、その結果、市民のホタルへの関心が高まっていると考えている。また、市民研究家による生息調査や農薬散布の影響なども含む幅広い調査研究はホタルの実態把握に役立っている。ホタルやセミの生態、命の大切さ、自然環境保全の重要性についての資料を作成し配布するなどの啓蒙活動を行っており、これらの様々な取組がホタルの保護保全につながればと思っている。

(3)「ビオトープづくりから見える生物の保全」
報告者:橿村豪紀(千葉県立船橋芝山高等学校)
配布資料:パンフレット「里山生態園 芝山湿地」
説明資料:パワーポイント「ビオトープづくりから見える生物の保全」

 里山生態園芝山湿地は、船橋芝山高校の中にあり、住宅地の真ん中に位置している。北側に船橋市が保全管理している斜面林がありその上は小規模な畑が広がっている。芝山湿地ではこの斜面林からの湧水を利用し学校ビオトープをつくっている。

1)季節ごとの表情と多様な生きものたち
 芝山湿地では、夏はオオシオカラトンボやオニヤンマをはじめとして多数のトンボ類が見られ、毎年産卵をしている。冬は雪が降ることもあり、表情ががらりと変わる。2月になると夜ニホンアカガエルが産卵に来る。これらはすべて斜面林からの湧水によって育まれており、サワガニやトカゲ類も含め750種ほどの生きものの生息が確認されている。そのうち26種は千葉県のレッドデータブックに掲載されている。

2)ビオトープの維持管理について
 生物部科学班が中心となり、東屋や木道整備をするとともに、定期的に草刈りを行っている。また、地域との交流活動として、ホタル観賞の夕べを実施している。ケアハウスの入所者を招いて観察会を行ったり、2009年からは独自の移動式水槽を準備して、福祉施設や幼稚園等への出前観察会を行うなどユニークな取組を行っている。最近ではビオトープが作れない都市部でオニヤンマの誘致を目指す実験にもチャレンジしているところだ。

3)取組の広がりと生徒への浸透
 地元の小学校でビオトープづくりによるヘイケボタル復活を目指した取組を支援したり、2011年からは「湿地で学ぶ」という授業を設定して古代米を栽培し、餅つきなどをして食べるなどのプログラムも展開している。またニホンアカガエルの卵を採集し孵化し育つプロセスについての観察も行っている。これらの取組内容を学校外にも積極的に発信しており、ビオトープを目当てに入学してくる生徒や、卒業後、生物や環境、農林水産系の大学に進学する生徒が増えている。
 このように芝山湿地のビオトープ活動を通じて、地域住民をはじめ、近隣の小中学校まで含め、生物多様性保全の輪を広げていくことに寄与できるのではないかと思っている。

ページトップへ

■ディスカッション
テーマ:「谷津・里山の生きものネットワークづくりと活用」
コメンテーター:矢島 稔(ぐんま昆虫の森名誉園長)
パネリスト:桑波田和子、小沢武、橿村豪紀
コーディネーター:竹田純一

 ディスカッションでは、谷津の湧水と光害を中心テーマにして、どのようにしたらホタルをはじめとする里地里山の生きもの豊かな環境が作り出せるのか意見交換を行った。
 生きものを育む環境づくりについては、橿村氏や小沢氏の報告から、都市部において大規模な空間を準備できなかったとしても、斜面林と湧水、それに続く農地のつながりを確保し、土水路や遮光など生きもの視点に立った配慮を行うことで、スポット的に生物の生息環境を整えることができるのではないかということが確認された。小沢氏からはたとえ湧水がなくても谷津の浸み出し水があれば可能性があるとの報告もあった。また、休耕田を利用することで、乾田化する営農圃場では生息しにくい水生系の生きもの保全に役立てることができるのではないかとの意見を出された。
 光害については、特に生息地に隣接する住宅地からの光の影響をどう防ぐかが中心的な話題となった。これについてはヨシや木を植えることで光をさえぎる工夫や、フロアーからは住民に働きかけて生きものになるべく影響のない照明に変えてもらうことや時間帯によって光が漏れないように協力いただくなど意識形成を促していくことも大切ではないかとの意見が出された。
 コメンテーターの矢島氏からはホタルだけでなく、ハンミョウやタマムシ、カブトムシやノコギリクワガタ、コムラサキなど様々な昆虫類が谷津・里山環境には生息しており、これらも保全できるような環境づくりが望まれる。そのためには地域住民や地権者、特に農家との協力が不可欠であるとの指摘があった。これに関連して、地権者との関係をどう作るかという課題について、例えば谷津で生きものに配慮した米の栽培を、都市部住民との契約によって行う仕組みを作るなどの具体的な営農・販売活動と結び付けることで促すことができないかなどのアイディアが出された。
 パネリストの一致した方向性として都市に隣接した自然の少ないところでも残された環境を守り活用していくためにはネットワークづくりが大切。地元の活動を地道に行いながら、今後も他の地域を含めた交流を深めていきたいとの意見が出された。

ページトップへ

■オプションプログラム
「秋の自然観察会」

 研修会に先立って、オプションプログラムとして市内の島田谷津で自然観察会を実施した。島田谷津は住宅開発が行われず完全な形として残された数少ない谷津として着目されているところである。小学生から高齢者まで幅広い層の参加者が集まった。
 現地案内人からは、谷津・里山の散策を行うにあたって生き物保護の観点や地権者からの注意点について説明を受けると共に、地域の生き物とその生態について案内頂いた。参加者は保全活動が行われている雑木林や、鎮守の森、農道などで、この時期に見られる植物や昆虫などの生き物を観察したり、地元農家の暮らしの営みなどにふれて散策を楽しんだ。

谷津の農家の暮らし(大豆の選別作業)
谷津の農家の暮らし(大豆の選別作業)
谷津の水辺の動植物を観察する参加者
谷津の水辺の動植物を観察する参加者

ページトップへ

■まとめ
 都市部に隣接する里地里山の保全活用や生物多様性保全のためには、必要な環境条件を精査して小さな取組を積み重ねることで、まずスポット的(モデル的)に保全成果を上げながら、広げていくという戦略が大切だと考えられる。そのためには、対象地域の生き物の生態的特徴について理解を深めると共に地域住民、活動団体、地権者、都市住民等とそれぞれの主体間の情報交流やネットワークづくりが重要である。

ページトップへ