専門家に関する情報
氏名 | 本間 航介 |
肩書 | 新潟大学 農学部生産環境学科 フィールド科学教育研究センター准教授 |
略歴 |
1968年生まれ。京都大学大学院理学博士取得。1998年から日本学術振興会特別研究員(北海道大学)、2000年から新潟大学農学部助手を経て、2004年より新潟大学農学部フィールド科学教育研究センター准教授。 環境省「循環と共生の地域社会づくりモデル事業(佐渡地区)」自然環境ワーキンググループ委員(2002~2005)環境省「トキ野生復帰専門家会合」専門委員(2007〜)、環境省「生物多様性モニタリング1000」森林系モニタリンググループ運営委員(2005〜)新潟県「トキのすむ島づくり事業」森林ワーキンググループ委員 |
専門とする分野 | 森林生態学・保全生態学 |
ジャンル | 講演 / 計画策定指導 / 調査指導 / 技術指導 |
主な著作 |
「森林環境2007」(森林文化協会・朝日新聞社 2007) 「森林フィールドサイエンス」(全国大学演習林協議会編・朝倉書店 2006) 「森林の生態学」(種生物学会・文一総合出版 2006) 「雪山の生態学ー東北の山と森からー」(梶本卓也・杉田久志 編 東海大学出版会 2002) 「ヒマラヤの環境誌」(山本紀夫・稲村哲也 編 ・八坂書房 2000) 「環境変動と生物集団」( 河野昭一 ・井村治 編 ・海遊舎 1999) 「山の自然学入門」(小泉武栄・清水長正 編・古今書院 1992) |
講演・指導可能な分野 |
森林生態学・保全生態学 里地里山の生物多様性とその保全再生 |
メッセージ |
里山には絶滅が危惧される動植物がたくさんいます。それは、人が年月をかけて自然の中につくった里山が、たくさんの生きものにとって好ましい条件を提供していたためです。里山では、人間が自然の再生力を念頭に置きながら、適度に手を入れてきました。日本でも長いところでは千年単位で里山が管理され、生物の多様性が維持されてきました。これは世界に誇る文化です。 里山文化は日本だけではありません。照葉樹林というカシの森、常緑の森が西はネパール・インド北部から、ブータン、タイの北部、中国の中西部を通って、朝鮮半島、日本までの数千キロのベルト状に分布しています。稲作は、この森林帯に沿って伝わり、そこに里山文化が生まれました。人と自然の濃密な関係がありました。農業も、林業も、生活もすべて里山で、すべての人が関わる場所だったのです。 つい数十年前まで、日本では里山が機能していました。しかし、里山の管理、里山文化が失われるとともに、植生や光環境、水環境が変化し、里山の生きものが絶滅しつつあるのです。 「自然との共生」とか、「地球にやさしい」とか、言葉だけでは自然の厳しさや人間と自然の関係は見えてきません。里山は、厳しい自然の中で人間が生きていくための大変な努力でできていますが、もともとは生活の場です。だから、関われない人はいません。誰にとっても、それぞれに出来ることがある場所です。里山の再生には誰でも一緒に取り組んで欲しいと思います。自分で身体を動かせる人は、まず身体を動かし、楽しそうだと思うことを体験するところからはじめて欲しいと思います。 |
派遣可能地域 | 北海道 / 東北地方 / 関東地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 / 四国地方 / 九州地方 |
派遣に必要とする 概算費用 |
要相談 |
講演・指導依頼先 | 新潟大学農学部 |
連絡方法 | TEL:025-262-6603(総務第四係)/025-262-6605(学務第四係) FAX:025-262-6854 |
交通費換算基点 | 新潟県佐渡市 |