キリバス珊瑚島における在来の生業的植物利用と換金作物栽培の併存
中部太平洋のキリバスでは陸地面積が狭く、海抜は2~4mときわめて低く土壌が未発達で、人が居住する上では厳しい自然条件である。ここではココヤシ、パンノキなどの屋敷林の植物から葉野菜の代用を得たり、地下水を利用した掘削田でミズズイキ(サトイモ科の一種)を栽培するなどの、特徴的な資源利用が図られてきた。ココヤシは換金作物としても重要であるが、ココヤシのモノカルチャー化は徹底されておらず、在来の生業的な植物利用と換金作物栽培が併存して、多様な植物種を含む生態系の維持に寄与している。
地域 | オセアニア |
取組主体 | 地元集落等 |
主な取組目的 | 農林業等 |
取組対象 | その他(ヤシ園) |