オーストラリア・ニューサウスウェールズ州におけるNSF(自然継承型農業)の展開
オーストラリアでは厳しい乾燥が農業にとって最大の脅威になっている。1970年代、ニューサウスウェールズ州の牧畜業者ピーター・アンドリューズ氏が、劣化が進んだ土地を再生するため、クリークの自然の水流回復に主眼を置いた自然継承型農業(Natural Sequence Farming:NSF)を提唱した。これは、自然の機能の回復のためにクリーク間に遮断壁を構築する、牧草地の雑草を除去しない、化学肥料・殺虫剤の使用を控えるなどの内容を含む。NSFはかつてほとんど関心を持たれなかったが、2002年に活動の成果がオーストラリア政府に高く評価され注目を集めている。
地域 | オセアニア |
取組主体 | その他 |
主な取組目的 | 農林業等 / 動植物 |
取組対象 | 草地 |