オーストラリア・クイーンズランド州:ウェット・トロピックス世界遺産地域周辺住民による居住地・農地における環境保全活動
クイーンズランド州ウェット・トロピックス世界遺産地域における自然資源の持続可能な利用・管理の事例として、ある大規模サトウキビ農家による環境保全型農業の試みを取り上げた。レーザーレベリングにより圃場を平坦化し、排水路を幅広く浅くすることにより、肥料や土壌の流亡も防がれ、沿岸のサンゴ礁域の保全に繋がった。人工的な湿地を複数造成して、郷土種の植林によるコリドーで連結することにより、生物多様性を高めている。これらの取組は支出を伴ったが、長期的にみると農地の資産価値を高め、生産性を向上させた。

サトウキビ畑を走る幅の広い排水路

人工的に作られた湿地
地域 | オセアニア |
取組主体 | 地元集落等 |
主な取組目的 | 農林業等 / 動植物 |
取組対象 | 田・畑 |