スペインにおけるカシ林とイベリコ豚の持続可能な複合経営
スペインの大半は地中海性気候に属し、特に中央高地から西部沿岸地域にかけて夏のきびしい乾燥に耐えるカシ林が分布する.コルクガシ林は10年に1度厚いコルク層が採取されるとともに、毎年大量のドングリを生産する.このドングリや下草などを利用するブタ、ヒツジ、ウシ等の伝統的な放牧は、地元の共有の権利として営まれてきた入会権である.森林は狩猟物を含む非木材林産物を持続的に収穫できるように管理されてきた.このカシ林の放牧で育ったイベリコ豚への高い需要は、伝統的景観を次世代へ伝承する可能性を示している.
地域 | ヨーロッパ |
取組主体 | 地元集落等 |
主な取組目的 | 農林業等 |
取組対象 | 樹林地 |