スウェーデン王国、エーランド島南部の農業景観に係るLIFE プロジェクト
EUでは農業の近代化による管理放棄が、自然的価値の高い農地(HNV farmland)を劣化させることを2004年に確認している. スウェーデン南部のエーランド島は、石灰岩の多い特異な草原で、伝統的な低密度の放牧が営まれていた.しかし、近年の効率主義的農業はそのような放牧から撤退したため、放棄された草地は藪や低木林へ変わっていった.1996 年のLIFE 事業「ストラ・アルバレット」は、草原を再生し、生物多様性回復のために低木林の刈り払いや低密度の放牧を推奨した.藪の修復等が自然的価値を回復させ、農家の励みとなって伝統的な放牧が再評価されている.
地域 | ヨーロッパ |
取組主体 | 地元集落等 |
主な取組目的 | 農林業等 / 動植物 |
取組対象 | 草地 |