環境省自然環境・生物多様性高病原性鳥インフルエンザに関する情報

平成23年2月12日(土)

宮崎県西都市及び延岡市における高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプの確認及び宮崎県宮崎市における野鳥の現地調査結果について

 本日、宮崎県延岡市で回収されたオシドリ(1日に回収)及び西都市で回収されたハヤブサ(2日に回収)から、高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプが確認されたとの報告が鳥取大学からありました。
 環境省としては、現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げるとともに、関係府省や宮崎県等と連携・協力しつつ、周辺の野鳥について監視を強化して参ります。

 また、宮崎県宮崎市周辺において1月25日~26日にかけて実施した野鳥の現地調査で採取された糞からは、高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプは検出されませんでしたのでお知らせします(別紙参照)。
 今回の結果について、環境省としては、現地周辺の野鳥の感染状況は高密度ではないとの認識ですが、今回検出されなかったことをもって、ウイルスを保有していないことを証明するものではありません。

 鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いします。

 本年度は、高病原性鳥インフルエンザウイルスが全国各地で検出されています。周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、別添の「野鳥との接し方について」に十分留意されるようお願いします。

環境省はホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています

1 主な経緯等

(1)回収地

 [1] オシドリ  宮崎県延岡市北川町
 [2] ハヤブサ  宮崎県西都市穂北

(2)経緯

[1] オシドリ
  • 1羽を回収(1日)。簡易検査陰性。宮崎県による遺伝子検査陽性(5日)。
  • 本日、鳥取大学における確定検査においてH5N1亜型陽性・強毒タイプが判明。
[2] ハヤブサ
  • 1羽を回収(2日)。簡易検査陽性。
  • 本日、鳥取大学における確定検査においてH5N1亜型陽性・強毒タイプが判明。

2 今後の対応

  1. (1)発生地周辺10km圏内の野鳥の警戒レベルを3に引き上げ、野鳥の監視を一層強化。
  2. (2)全国の環境省出先機関、都道府県、野鳥関係団体等に対して、野鳥の監視及び野鳥との接し方について、再度周知。

※ 発生地周辺における野鳥の感染状況を把握するための現地調査(糞便調査)は、これまでの養鶏場周辺における現地調査で実施済みのため改めて行う予定はありません。

【取材について】
○現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

添付資料

問い合わせ先

自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
直通:03-5521-8285
代表:03-3581-3351
室長:宮澤 俊輔 (内線6470)
室長補佐:山本 麻衣 (内線6471)
専門官:福嶋 貢史 (内線6474)
担当:千葉 康人 (内線6473)