「エコぐま」&「ハカセくん」とエコなキーワードを楽しく学んでみよう!
エコぐま
天真爛漫で好奇心旺盛なクマ。好物はアボカドとせんべい。
ハカセくん
知識が豊富で大人びている小学生。エコぐまのお世話係。
発電所などで発生したCO2を回収し、
地下に閉じ込める技術
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)は、火力発電所などから排出されるガスから二酸化炭素(CO2)を分離・回収し、地下深くの地層に長期間安定的に貯留する技術のこと。大気中へのCO2放出抑制に即効性があるとされ、有効な温暖化対策技術として評価されています。IEA(国際エネルギー機関)の2017年の報告書では、パリ協定の2℃目標達成のためには、世界全体において2060年時点で年間約49億トンのCO2をCCSによって削減する必要があるとの見通しが出されています。日本では、2016年から北海道苫小牧市でCO2の圧入実証が行われています。また、最近ではCO2の貯留だけでなく有効利用する技術の開発・実証も進んでいます。

各国のCCSへの取り組み
ノルウェー
1996年に大規模CCSの先駆けとなる
スライプナープロジェクトを開始
カナダ
火力発電所では世界で初めて、
バウンダリーダム発電所でCCSを実施
ブラジル
南米初となるペトロブラスプロジェクトで
年間100万トンを圧入
アメリカ
圧入量世界一のセンチュリープロジェクトなど
複数の大規模CCSを展開
オーストラリア
液化天然ガス田のゴルゴンで世界最大
規模のプロジェクト

イラスト/ナカオテッペイ