不要になったラックなどの木製家具を捨てそびれていたり、日曜大工で使った木材の残りが家で余っていたりしませんか。種類の異なる木の端材を集めて接着させるだけで、味わいのあるオリジナルの時計ができあがります。端材の形を生かすもよし、質感の違う木材を集めてもよし、アイデア次第で個性あふれるデザインの時計が完成します。
まず、どんな端材が余っているかをチェック。端材の形や質感を生かすもよし、カットするもよし。組み合わせを考えながら、作りたい時計のデザインを考えてそれに合う端材を選ぶ。

選んだ端材をデザインのイメージに合わせて並べ、端材を重ねて使う場合は時計の針がひっかからずにスムーズに回転できるスペースがあるかどうかをチェック。デザインに合わせて、必要ならのこぎりで端材をカットする。

時計の芯となる位置に、電動ドリルで針の軸を通すための穴を開ける。穴のサイズは、時計キットのムーブメントについてるネジの太さを確認して決めよう。

端材を好みの色にペイント。ジェルやワックスタイプの塗料なら刷毛がなくても布できれいに塗れる。ただしボンドで接着する部分ははがれやすくなるので塗装は避けること。

端材を横につなげるときはボンドで仮留めしてからタッカーで固定。端材を重ねるときはボンドで接着。形が整ったら、端材どうしが固定するまでドライヤーでしっかり乾かす。

STEP3で開けた穴に時計キットのパーツを通して、文字盤となる部分には市販のシールで数字を貼ったり、端材を小さくカットして数字代わりに付けてみよう。最後に電池をセットしたら完成。
尼神インター渚 さん
1984年生まれ。2007年に相方の誠子と、お笑いコンビ「尼神インター」を結成。芸人になる前は地元で大工をしていた。
写真/石原敦志