特集:5つのエコ・アイデア
「100%再エネを使う」
企業の決意
「Renewable Energy 100%」の頭文字からとった言葉で、事業運営を
100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する、
国際的なビジネスイニシアチブ。
2014年に国際環境NGOが発足させ、アップル社など世界の環境先進企業が加盟する。

アスクル株式会社
世界中から100社以上の企業が加盟している「RE100」。日本企業として最近加盟したアスクルに、その意義について伺いました。
脱炭素社会実現のために
CO2排出量の削減のため、企業がグローバルな枠組みで動き始めている。事業所や個人向け通信販売会社のアスクルは、2017年11月に「RE100」と「EV100(Electric Vehicles 100)」への加盟を発表した。RE100については、国内企業としては3社目、両方への加盟は国内企業として初の事例となる。
アスクルはグループ会社を含む全体で使用する電力を2030年までにすべて再エネにすることを、また同年までに、物流センターの運営と配送を担当するグループ会社が使用する配送車両をすべてEVにすることを目指す。
RE100への加盟を進めてきた同社環境CSR部長の東俊一郎さんは、加盟について「エネルギーの需要家である企業が『再エネにシフトする』と国際的な枠組みの中で宣言することで、一歩でも二歩でもこの動きを進めたい」と、企業の“意思を示すもの”だと意義付ける。「再エネやEVを積極的に使うという企業が増えれば、供給側ももっと増えて、変化も生まれるはずです。持続可能な社会やビジネスをつくるために必要なアクションをみんなで起こし、社会のうねりとなれば」と、この動きが波及することへの期待を強調した。


1RE100加盟前から独自に「2030年CO2ゼロチャレンジ」に取り組んできた同社は、年に一度開催する「アスクル環境フォーラム」などを通じて、さらなる企業間連携を促進させている 2EV配送車両もある配送拠点「世田谷デポ」