2020年までに訪日外国人の利用者を1,000万人に増やすことを目標にした「国立公園満喫プロジェクト」。
その中でも、特徴的な取り組みを行う国立公園の楽しみ方・魅力を現地レンジャーが紹介します。
1934年に誕生した日本初の国立公園の一つ。
巨大カルデラ群が温泉と豊かな海を育んでいます。
霧島錦江湾国立公園
3つの楽しみ方
宮崎県と鹿児島県の県境にある活火山、霧島山(きりしまやま)の最高峰である韓国岳(からくにだけ)の裾野に広がる標高1,200mの高原。日本最南端の屋外スケートリンク「えびの高原アイススケート場」(例年11月下旬から3月上旬まで営業)では、白く染まった韓国岳の壮大な雪景色を見渡せます。かつてはいたるところで火山ガスが噴出し、自生するススキが火山ガスの影響で「エビ色」に変わったことが、「えびの高原」の地名の由来と伝えられています。
噴煙を繰り返し上げる桜島。海の中に湧く「海中温泉」や、海岸での温泉掘りの体験では、今なお続く火山活動を全身で感じることができます。周辺の鹿児島湾に生息するイルカに出会えることも!?
日本屈指の温泉地、指宿(いぶすき)市。鰻池のほとりにある鰻温泉周辺では、温泉の蒸気を利用した「スメ」と呼ばれる天然蒸しかまどがあります。温泉に浸かったあとは「スメ」の蒸し料理を味わい、地球のぬくもりを体感!


@nationalpark-japan
from 霧島錦江湾国立公園
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高千穂河原 から、高千穂峰 への登山ルート
天孫降臨(てんそんこうりん)の神話で知られる、高千穂峰。美しいツツジ「ミヤマキリシマ」を眺め、歴史ある鳥居をくぐったら登山スタート。石が散乱するガレ場や「馬の背」と呼ばれる狭い火口縁を歩く、短いながらも本格的な登山コースです。
知林ヶ島 とつながる、幻の「砂の道」
3月から10月の干潮時にだけ、歩いて渡ることができる指宿市・知林ヶ島。砂の道ではきれいな貝殻やイカの卵を見つけることができます。砂の道が見え始めた頃に、裸足で歩いて渡るのがおすすめです。
九州本島最南端の佐多岬
九州本島最南端に位置する、南大隅町(みなみおおすみちょう)・佐多岬。ソテツやガジュマルなど南国の植物が茂り、近辺の透き通った海ではサンゴや熱帯魚も生息しています。天気のいい日には、屋久島などの島々を一望できます。
コース1
鹿児島空港 →[ 高速バス・桜島フェリー(約1.5時間)]→ 桜島 →[ 桜島フェリー・JR(約2時間)]→ 指宿・知林ヶ島
コース2
鹿児島空港 →[ 路線バス「いわさきバスネットワーク」(約35分)]→ 丸尾 →[ 路線バス「霧島連山周遊バス」(約25分)]→ えびの高原 →[ 路線バス「霧島連山周遊バス」(約30分)]→ 高千穂河原