2019年10月11日

寒露(かんろ)

ピンのアイコン皇居外苑 カテゴリのアイコン北の丸公園ブログ / 季節の便り / 秋の花 / 皇居外苑・北の丸公園の紅葉 / バックナンバー2019

10月8日は二十四節気でいう寒露でした。寒露とは、晩夏から初秋にかけて草木に付く冷たい露のことを指します。

それでは、北の丸公園の自然状況をお知らせします。

公園内では、ハゼノキやニシキギなどの葉の色が変わり始めました。また、ツルボやミズヒキなどが開花しています。

葉の色が変わり始めた植物(2019.10.5芝生地周辺にて撮影)

ハゼノキやニシキギは秋の紅葉が美しい植物ですが、イチョウやムクロジなどはまだ色が変わっていません。

ツルボ(2019.10.8吉田茂像付近にて撮影)

キジカクシ科またはユリ科に分類され、日本全国の山野、土手、道端などに幅広く生える植物です。

花は8月頃から9月頃に咲きます。

名前の由来は、細い茎を"つる"にたとえ、その先に穂を付けることから"蔓穂:つるぼ"という説と、穂が"連なるように"立って咲くことから"連穂:つるぼ"という2つの説があります。

別名サンダイガサとも呼ばれておりますが、これは花が集まった穂の形状が、宮中や朝廷に出仕する公家が従者に持たせていた参内傘(さんだいがさ)に似ていることから付けられたとされています。

ミズヒキ(2019.10.9千鳥ヶ淵沿いの歩道にて撮影)

タデ科に分類され、日本全土の山野や草地に分布する植物で、花は8月頃から10月頃に咲きます。

名前の由来は咲いている花の上が赤色、下が白色になることから、紅白の水引に例えたとされる説と、花が終わった後の種がついた穂の形から水引に例えたとされる2つの説があります。

まれに白単色の花が咲くものがあり、そちらはギンミズヒキと呼ばれています。

※水引(みずひき)とは祝儀などの贈答品に掛けられる帯紐のことを指します

気温もだいぶ涼しくなり、歩きやすい時期となってきました。

公園内では、今回ご紹介した植物以外も花が咲いていますので、それらの花の観察や秋探しの散策などに、北の丸公園を訪れてみてはいかがでしょうか。

※暑い時期は過ぎつつありますが熱中症対策・虫刺され対策は十分にお願いします

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

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