2019年08月30日

色変わり

ピンのアイコン皇居外苑 カテゴリのアイコン北の丸公園ブログ / 季節の便り / 夏の花 / バックナンバー2019

北の丸公園の自然状況をお知らせします。

公園内は夏の緑が最盛期を向かえており、美しい花と実を見ることができます。

スイフヨウ(2019.8.19日本武道館付近の草地にて撮影)

アオイ科に分類される、中国原産の植物です。

写真はアオイ科フヨウの八重咲き品種のもので、花を観賞する庭木として植えられ、8月頃から10月頃に花を咲かせます。

漢字では酔芙蓉と書きますが、これは最初に白い花を咲かせ、その後ピンク色になってしぼむという色変わりの特徴を、お酒に酔うと顔が赤くなるヒトに例えて付けられたとされています。

開花したスイフヨウの色を比較(2018.10.5日本武道館付近にて撮影)

コムラサキ(2019.8.28芝生地付近の林にて撮影)

シソ科(旧クマツヅラ科)に分類され、本州から九州にかけての里山に生えます。

また、その美しい紫色の実を鑑賞するために庭木としても植えられ、10月頃に実が色付きます。

親戚とされる近い種類のシソ科ムラサキシキブと比較すると、コムラサキの実は写真のように密集するので見分けることができます。

ムラサキシキブ(2019.8.28芝生地付近の林にて撮影)

ムラサキシキブも実をつけていますが、まだ色は緑色です。なお、先に申し上げたよう、コムラサキとは違って実は密集しません。

フユサンゴ(2019.8.28大イチョウの根元にて撮影)

ナス科に分類され、アジア・アフリカ地域が原産です。

実を鑑賞するための植物で、黄色からオレンジ色といった順に色を変えながら熟していきます。

主に鉢植えにされ、8月頃から12月頃までの間、実を付け続ける特徴があります。

落ち始めたマテバシイの実(2019.8.28気象観測露場付近にて撮影)

緑色から茶色に変わったドングリが、歩道上に落ちていました。

コムラサキの実の色変化を見かけたり、マテバシイの木がドングリを落としはじめると、季節の移ろいを肌で感じるようになります。

また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、そちらへの参加と共に北の丸公園での自然観察もいかがでしょうか。

※暑い日が続いていますので、熱中症対策・十分な虫刺され対策をなさってお越し下さいませ

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

北の丸公園近隣の文化施設等のご案内 

開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。

(順不同)