皇居外苑ニュース
夏の実


北の丸公園の自然状況をお知らせします。
夏の暑さの中、樹木たちは葉を広げ、公園内は鮮やかな緑色に溢れています。
その中で、様々に実をつける植物たちをご紹介します。
芝生地(2019.8.15芝生地にて撮影)
夏の日差しの中、植物が青々と葉を広げています。
エゴノキ(2019.8.15気象観測露場付近にて撮影)
エゴノキ科に分類され、北海道南部から沖縄までの山野に幅広く生えます。
花は5月頃から6月頃に見ることができ、実は8月頃から10月頃まで見ることができます。
エゴノキの名前の由来は、果実の成分により、食べると「えぐい」味がすることから付けられたとされています。
※えぐみの成分はサポニンと呼ばれる成分ですが、口に入れることはしないでください
落ちたエゴノキの種とヤマガラ(2019.8.15芝生地付近の林にて撮影)
エゴノキの種(写真1)は、ヤマガラ(写真2)という鳥が好んで食べます。
種は硬い殻に覆われていますが、ヤマガラはこの硬い殻を割ることができ、中の胚(はい)と呼ばれる脂肪分に富んだ部分を食べます。
また、ヤマガラは種を地面などに埋めるなどして貯蔵する習性があるため、エゴノキの種を拡散する役割を担っています。
サンゴジュ(2019.8.15芝生地周辺の林にて撮影)
レンプクソウ科(旧スイカズラ科)に分類され、関東地方から沖縄にかけての沿岸に生えますが、水分が多く、防火性があるとされているので、庭木や生け垣として植えられてもいます。
花は6月頃に見ることができ、実は8月頃から10月頃まで見ることができます。
名前の由来は、垂れ下がった真っ赤な実をサンゴの色に見立てたことからとされています。
サンゴジュの花(2019.6.11芝生地付近の林にて撮影)
ハゼノキの実とゴンズイの実(2019.8.15芝生地付近の林にて撮影)
ウルシ科のハゼノキとミツバウツギ科のゴンズイも実をつけています。
ご紹介したように、公園内では夏に実をつける様々な植物たちを見ることが出来ます。
また、この時期ならではのイベントを実施する施設もありますので、イベントの参加と共に北の丸公園での自然観察はいかがでしょうか。
※暑い日が続いていますので。熱中症対策・十分な虫刺され対策をなさってお越し下さいませ
環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。
(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html)
開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。
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北の丸公園の最寄り駅のご案内
運行状況や利用案内は、次の各駅へお問い合わせください。
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九段下駅(東京メトロ東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線)
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竹橋駅(東京メトロ東西線)
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神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線)
(順不同)