2019年06月14日

アジサイ

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北の丸公園の自然状況をお知らせします。

梅雨に入り、611日には気象庁からアジサイの開花宣言がなされました。

昨年よりも12日、平年より4日遅い開花とのことです。

アジサイ(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

アジサイ科またはユキノシタ科に分類され、6月から9月頃に開花します。

原種は房総半島から伊豆半島にかけて分布する日本産の植物で、育てやすくて、日陰でも育ちます。

また、見た目の華美さから海外でも人気があり、国内外で多数の園芸品種が作られるなど、種類の豊富さも特徴の植物です。

※アジサイの呼称はガクアジサイやセイヨウアジサイなど含めた総称として使用されています

装飾花:左側と本来の花:右側(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

花びらが集ったような部分は装飾花(そうしょくか)と呼ばれ、萼(がく)と呼ばれる部分が各々変化したものです。本来の花は装飾花の陰に隠れるようにひっそりと咲いています。

様々な色のアジサイ(2019.6.11芝生地周辺にて撮影)

花の色に違いが現れるのは、主に花の色の成分土中の酸性度が関係しており、基本的に青色(酸性)・赤色(アルカリ性)紫色(中間)の3色です。

開き始めの花は葉緑素の影響で緑色をしていますが、開花が進む過程でアントシアニンという色素が作られて赤色になります。

雨などで土が酸性になると、土中のアルミニウム成分が水に溶けやすくなり、その水をアジサイの根が吸収すると、花の中にできていたアントシアニンと反応して色が青色に変化します。

このため、アルミニウムが溶け出していないアルカリ性の土の中では反応が起こりにくいので、アントシアニン由来の赤色となります。紫色は青色になりきる半分程度の変化が起きたものです。

※...品種によって色合いなどが異なります。

園内で、アジサイの色探しはいかがでしょうか。

※気温も上がり、様々な生き物が活動している時期となりましたが、熱中症対策・十分な虫刺され対策をしてお越し下さいませ

環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。

(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html

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