皇居外苑ニュース
遅咲きのサクラ


北の丸公園の自然状況をお知らせします。
ソメイヨシノはほとんどが花を散らせてしまいましたが、現在満開を迎えているサクラがいくつかあります。
イチヨウ:一葉(2019.4.11 吉田茂像付近にて撮影)
サトザクラ系園芸品種の一種です。
江戸時代後期に関東を中心に広まりました。ほとんどの場合、めしべが葉のように変化する特徴(画像3枚目)があり、このサクラの名前の由来となっています。
※サトザクラは、オオシマザクラの特徴を持つ園芸品種の総称であり、人里で栽培されています。
ハタザクラ:旗桜(2019.4.11 吉田茂像付近にて撮影)
サトザクラ系園芸品種の一種です。
通常、5枚の花びらの他、おしべの一部が花びらのように変化した旗弁(きべん)があることが特徴(画像3枚目)です。
このことがハタザクラの名前の由来となっており、まるで旗を立てたかのような形になります。
ウコン:鬱金(2019.4.11 日本武道館付近にて撮影)
サトザクラ系園芸品種の一種です。
既に江戸時代からあったという記録が残っており、花が散る前には、花びらの中心部が赤く染まる特徴(画像3枚目)があります。
ショウガ科のウコンから作る染料の色「鬱金(うこん)」に似た黄緑色の花を咲かせることからこの名前となったとされています。
ギョイコウ:御衣黄(2019.4.11 日本武道館付近にて撮影)
サトザクラ系園芸品種の一種です。
ウコンに近い黄緑色の花ですが、こちらの方が緑色が濃く、花びらが反り返る特徴があります。
貴族が着用する御衣(ぎょい)の「萌黄色」に似た色合いをもつ花のため、この名前となったとされています。
ウコン:左側 ギョイコウ:右側 花の比較画像
互いによく似た特徴があり、混同される場合もあります。
次に サクラ以外の花や生き物もご紹介します。
アキグミの花(2019.4.11 管理事務所付近にて撮影)
グミ科に分類される植物です。
北海道南部から九州に分布し、4月から5月にかけて花を咲かせ、秋には赤い実がなります。
イチョウ(2019.4.11 日本武道館前にて撮影)
この11日に東京での発芽が初観測されました。画像の大イチョウは緑が濃くなってきています。
ヤモリとオタマジャクシ(2019.4.11 芝生地周辺にて撮影)
敷地内の建物付近ではヤモリが、また、芝生地付近の池ではオタマジャクシなどの生き物をよく見掛けるようになりました。
※北の丸公園内ではこれら生き物の採取はできませんので観察にとどめてください。
遅咲きのサクラを眺めた後は、新たな生き物を探しに園内の散策などをされてはいかがでしょうか。
環境省ではCOOLな次世代の暮らし方でCO2を削減する取り組みを紹介するサイトを開設しています。
(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html)
11月1日よりウォームビズが始まっています。
(ウォームビズURL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/)
北の丸公園近隣の文化施設等のご案内
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