皇居外苑ニュース
処暑と秋の気配


北の丸公園には秋を感じさせる生き物たちがどんどん現れ始めました。
(ススキ 事務所前四阿から 2018.8.20撮影)
本日8月23日並びに8月23日から9月6日までの期間が、二十四節気の処暑とされています。
処暑は立秋から数えて約15日後とされ、暑さが峠を越えて朝夕が涼しくなる頃を指しています。
処暑などの二十四節気が当日と期間に分けて表現しているのには理由があります。
ひとつは、太陽黄経(太陽が空を通る経路の360度を当分したもの)で150度の'瞬間'を処暑とする天文学的な理由(2018年は8月23日午前4時8分のとき)。
もうひとつは、立秋から数えて15日経ったその当日から白露の前日までの'期間'を処暑とする時期的な理由。
上記2つの理由から処暑の表現を分けています。
処暑とはいえまだ暑い日が続くようですが、北の丸公園ではススキの花が咲き始めるなど秋がもう近いと感じられる出来事がたくさん見られるようになりました。
(左:ヤマボウシの実、右:コムラサキの実 2018.8.22撮影)
ヤマボウシの実、コムラサキの実の色付きが鮮やかになってきています。
左:ヤブキリ(メス キリギリスの仲間 2018.8.20撮影)
右:リュウノヒゲの根元から生えていたキノコ(2018.8.16撮影)
キリギリスなど秋を代表する虫たちを見ることも多くなり、雨後にはキノコ類をよく見るようになりました。
まだまだ最高気温30℃を超える日が続きセミたちも鳴いていますが、確実に秋の準備が進められているようです。
ヤマボウシは芝生広場と露場との間の樹林地にあり、コムラサキは管理事務所前から科学技術館までの道沿いに生育しています。
ヤブキリなどのバッタ類は日本武道館と科学技術館の間の草地や樹林地などで出会えるかもしれません。
キノコは雨の後に様々なところから顔を覗かせます。
環境省では暑い夏をCOOLに地球と人に優しくすごすためのホームページを開設しています。
(URL https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/index.html)
北の丸公園近隣の文化施設等のご案内
開館・開園状況・イベントの開催状況については各施設へお問い合わせください。
東京国立近代美術館では企画展・所蔵作品展のほか、「MOMATサマーフェス」
7月20日から9月17日が開催されます。
東京国立近代美術工芸館では「こどもとおとなのアツアツこうげいかん」(6月19日 から8月26日)が開催中です。
科学技術館では毎日たくさんのプログラムやイベントが行われています、詳細は科学技術館のサイトをご覧下さい。
国立公文書館では平成30年度 第2回企画展 「平家物語―妖しくも美しき―」が7月21日から9月1日の日程で開催されます。
昭和館では常設の展示のほか、「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」7月21日から9月9日の日程で開催されます。
しょうけい館では常設の展示・映像資料のほか、『「みくにの華」から「日傷月刊」まで-傷痍軍人会の紆余曲折-』が7月19日から9月9日まで開催されます。
(順不同)
北の丸公園の最寄り駅のご案内
運行状況や利用案内は、次の各駅へお問い合わせください。
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九段下駅(東京メトロ東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線)
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竹橋駅(東京メトロ東西線)
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神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線)
(順不同)