皇居外苑ニュース
2016年07月19日
夏土用(なつどよう)


昨日(7月18日)は、九州地方から東海地方までの梅雨明けが発表されました。本日(7月19日)は、"土用の入り(どようのいり)"、暦の上でも本格的な暑さの到来です。
土用(どよう)というと、一般的には暑さが厳しいこの時期の「土用の丑の日(どようのうしのひ)」と「夏バテ防止のウナギ」を連想しますが、暦の上では立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をそれぞれ土用といいます。
立秋の前日(今年は8月6日)までの"夏土用(なつどよう)"の時期は、特に暑さが厳しくなることから「暑中(しょちゅう)」といい、この時期に親しい方の健康などを案じる便りを互いに送り合う"暑中見舞い(しょちゅうみまい)"の風習は、現代でも幅広い世代で広く行われています。
<梅の葉>
夏土用の頃には、塩漬けしておいた梅の実と紫蘇の葉を三昼夜ほど天日と夜露にさらして梅干しを仕上げます。北の丸公園のウメの木は、緑の葉を茂らせて次の春に向けて栄養を蓄えています。
<柿の葉>
地方によっては、柿の葉などを用いた薬湯に入ったり、お灸をすえたり(土用灸)といった、身近な植物の効能を活かして厳しい夏の暑さを乗りきるための工夫が、古来から伝わる日々の暮らしの知恵として伝えられているようです。
暑さが厳しいこの時期、熱中症予防と紫外線(日焼け)対策をしっかり準備して、公園では出来るだけ木陰の涼しい場所を選ぶなど、室内でも屋外でも決してムリせず、体調の変化に十分気をつけてお過ごしください。