皇居外苑ニュース
2016年03月07日
北の丸公園のカンヒザクラ(寒緋桜)
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北の丸公園では、カンヒザクラ(寒緋桜)が見ごろを迎えています。
<満開のカンヒザクラ(清水門展望広場/3月4日撮影)>
北の丸公園のカンヒザクラ(寒緋桜)は、清水門近くの花木園エリア(吉田茂像付近)3本と、清水門脇の展望広場の植え込み2本植えられています。
<カンヒザクラの蕾>
カンヒザクラ(寒緋桜)は、中国南部や台湾島などに分布するサクラの原種(野生種)で、東京地方では名前の由来の通り、まだ寒さが残る早春に緋色の花を咲かせ始めます。
<咲き始めの清水門広場のカンヒザクラ(写真撮影は2月24日)>
沖縄県や鹿児島県奄美地方では、この種類でサクラの開花日、満開日が観測され、1月末から2月上旬にかけて沖縄各地で桜まつりが催されます。
西表石垣国立公園に指定されている沖縄県の石垣島(石垣市)には、国の天然記念物(昭47. 5.15指定)となっている「荒川のカンヒザクラ自生地」があり、貴重な自生群落として周辺植生とともに大切に保護されつつ、お花見の名所としても親しまれているそうです。
<開花したカンヒザクラの花>
学名に小さな釣り鐘という意味のcampanulata(カンパニュラータ)があてられているとおり、小さなベルのような咲き方の花が特徴のサクラで、早春の青空に愛らしい緋色のベルがよく映えます。
花木園のカンヒザクラ(寒緋桜)(3月4日撮影)