皇居外苑ニュース
「紅葉の北の丸公園樹木めぐり」を開催しました


11月28日(土)に北の丸公園ガイドツアー「紅葉の北の丸公園樹木めぐり」を開催しました。
北の丸休憩所の前で受付を済ませ、管理事務所(北の丸分室長)からの開会挨拶と概略説明の後、講師にお迎えした石井誠治氏の名調子が始まりました。
<イチョウの巨樹>
推定樹齢が200年以上とも伝えられる日本武道館前の大銀杏を前に、各地に残る巨樹銘木の紹介なども交えてイチョウの解説が行われました。
<ホオノキの大きな葉>
日本武道館から花木園方面に向かいます。途中にあるホオノキの前では、古来から各地で行われている大きな葉の活用方法等の解説がありました。
<ハクモクレンの冬芽>
ハクモクレンの冬芽は2枚の厚い芽鱗(がりん)に包まれ、毛皮のコートを着るように寒さから花芽を守っている事などを観察しました。
清水門脇の展望園地では、北の丸公園が旧江戸城内郭の北の丸に位置し、周囲を囲む千鳥ヶ淵、牛ヶ淵、清水濠などの濠や石垣などが江戸城跡として史跡に指定されていることや、重要文化財に指定されている二つの門(旧江戸城田安門、旧江戸城清水門)が保存されている事などお話いいただきました。
<北の丸公園露場(ろじょう)>
桜の開花前線で知られる靖国神社のソメイヨシノなど、気象庁の生物季節観測に用いられる指標植物の話なども伺いながら、北の丸公園内に設けられた東京管区気象台の地上気象観測施設「東京・北の丸公園露場(ろじょう)」の脇を歩きます。
<落葉樹林地>
里山の雑木林のような落葉樹林地では、雑木林を構成する様々な木々の話を聞きながら歩きました。
<ムクロジ>
モミジ林の手前でちょうど黄葉が見頃になってたムクロジの前では、この木の実がお正月の羽根つきに使われることで知られる木という話題から、現代でも色々な植物が生活の中で身近に使われている事などが解説されました。
見頃を迎えつつあるもみじ林で紅葉解説を伺った後、芝生広場を臨む橋の上であっという間の二時間コースの締めくくりとなりました。
北の丸公園では、今後も何らかの形で公園の魅力を発信する取り組みを続けて参ります。機会がありましたら、お誘い合わせの上ご参加下さい。
☆北の丸公園ガイドツアー「紅葉の北の丸公園樹木めぐり」の募集記事はこちら
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