皇居外苑ニュース
2015年06月04日
花菖蒲の咲く頃に


北の丸公園の「下ノ池(工芸館側の池)」にかかる橋のたもとで、白い紫陽花が開き始めました。
池の奥に設けられた四角い浮島では、花菖蒲が涼しげに咲いています。
この浮き島は、水辺の環境を都会に残る貴重ないきものたちの生息場所や、環境学習の場として活用するためのビオトープ施設として試験的に設けたもののため、花を愛でるには少し遠い位置に浮かんでいますが、下ノ池付近ではイトトンボなど水辺のいきものも観察できます。
浮島に植えられた花菖蒲の根元をよく見ると、カイツブリの赤ちゃんたちを発見しました!
北の丸公園では毎年カイツブリが繁殖しており、今年は4羽のヒナが育っています。
少し目を離したすきに見えなくなったのでびっくりしましたが、もうちゃんと潜ることも出来るようになっていました。
浮島がお気に入りのカルガモも、カイツブリの赤ちゃんたちが気になっているご様子・・・。
キュルルルル・・・「さー冒険の始まりだよ」、親鳥の鳴き声を合図に家族みんなで中ノ池を目指して泳ぎ出しました。
芝生広場に面し、隠れ場所の少ない中ノ池の広い水面は、カイツブリの赤ちゃんたちにとって危険がいっぱい。
どうか、みんな元気に成長してくれますように。