2014年09月22日

北の丸公園の自然

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 ヒガンバナも終わりにちかづき,秋の気配もより感じられるようになってきました。紅葉より一歩早く、木の実が色づき始めています。

 9月22日の北の丸公園自然情報をお届けします。
(※画像をクリックすると拡大します)



 公園事務所から科学技術館に向かう通りには、小鳥の好きな実のなる樹がたくさん並んでいます。

 ミズキ科のヤマボウシは人も美味しいと感じる甘い実です。

 クマツヅラ科のコムラサキは小鳥たちに大人気。たわわに実る柔らかな枝に揺れながら実をついばむ小鳥の姿が見られます。

 エゴノキ科のエゴノキの実は果皮にサポニンを含み「えぐい」からエゴノキと名付けられたという由来。また麻酔効果もあるとされます。

スイカズラ科のサンゴジュの実は一足早く紅く色づき、すでに小鳥たちに食され、かろうじて実を残しています。

 モチノキ科のクロガネモチの実はうっすら色づき始めました。

 ニシキギ科のマユミの実もようやく色づき始めたところです。

 この「木の実ストリート」で休みなく実を運んでいる小鳥がいます。
 前回のブログでご紹介したヤマガラです。
 このたくさんの木の実の中で、どの実を選ぶのでしょうか・・・
 

 コムラサキでゆらゆら枝を揺らしている姿も見かけましたが、夢中で実を採っているのが「エゴノキ」でした。

 群れをなしてエゴノキに集まり、実を一つくわえては近くの安全な樹に移り、枝でコンコンと叩いています。その場でサポニンなどの入った果皮の部分を落とし、冬の貯食として自分の隠し場所に持って行くようです。
 
 北の丸公園ではいろいろな小鳥に逢う事ができます。樹林地でもヤマガラをはじめ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミなどを見かけます。

 小鳥に会いたい時には、実のなる樹を探してみて下さい。
 閑かに待っていると、きっと可愛い声が聴こえて来るはずです。