Interview 03 全ての設備を自然冷媒へ 運用面の工夫によって カタログ値以上の効率を実現

代表取締役社長 西願 敦司
株式会社フリゴ
代表取締役社長 西願 敦司 様
大阪府大阪市

事業概要

事業者名 株式会社フリゴ
事業所所在地 大阪府
従前設備 新設のため従前設備無し
導入設備 CO2冷媒 冷凍機7台、クーラー46台
NH3冷媒 冷凍機1台、クーラー1台
(凍結室用)
補助申請の種別 冷凍冷蔵倉庫
補助金額 266,666,000円(2022年度:CO2冷媒冷凍機関連)
25,500,000円(2023年度:NH3冷媒冷凍機関連)
(補助率:1/3)
導入設備能力 41,680設備トン
補助申請の種別 冷凍冷蔵倉庫
補助金額 266,666,000円(2022年度:CO2冷媒冷凍機関連)
25,500,000円(2023年度:NH3冷媒冷凍機関連)
(補助率:1/3)
導入設備能力 41,680設備トン

環境負荷を減らすため
自然冷媒化は大前提

弊社では、冷凍冷蔵倉庫を運営するにあたり、環境負荷をより軽減する社会的意義を強く感じております。会社の方針として、設備は全て代替フロンから自然冷媒へと切り替えていくことを決定しています。

今回も物流センター(2023年竣工)を新築する上で、冷凍庫と荷捌き場にCO2冷媒の冷凍機を導入しました。さらに23年度も補助金を活用して、凍結室にアンモニア(NH3)冷媒の冷凍機を導入しています。

代表取締役社長 西願 敦司

様々な自然冷媒の
特性を検証

自然冷媒については10数年前から色々と試しています。最初はアンモニア(NH3)冷媒、次に二元冷媒方式のNH3/CO2冷媒、最後に CO2冷媒という順で検証・採用してきました。我々の検証では、外気温の高い夏はNH3/CO2冷媒の効率がよく、外気温の低い冬はCO2冷媒の効率が良くなりました。ただし、運用方法をいろいろと工夫することで、弊社では夏場でもCO2冷媒の効率を上げることができています。

またCO2冷媒は空冷式タイプがあることも弊社にとってはメリットです。実は数年前に他の事業所付近で水道橋の崩落事故があり、水冷式冷凍機に水が供給できなくなってしまう事態に直面しました。冷凍機を設置する地理的条件等によっても異なりますが、災害やインフラ老朽化を考えると、BCP(事業継続計画)の観点から、万一の際に水を必要としない空冷式の機器を弊社としては高く評価しています。

代表取締役社長 西願 敦司

同業者と情報を共有し
運用効率を上げる

冷凍機の運用方法を同業者と情報を共有することも多いです。例えば、クーラーを下向きで運用した方が良いとか、排熱の活用事例共有など、同業他社の知見は非常に役立っています。

特に我々、中小オーナー系の会社は定期的に集まる機会を設けて、最新設備を導入した会社に見学会に行って、根掘り葉掘り教えていただいたりと、みなさんと一緒に勉強しています。

そうやって得た情報も踏まえて、季節ごとに設定を変えながら、その様子をモニターすることを繰り返し、弊社倉庫の最適な運転を追求しています。おかげさまで、カタログ値以上の運用効率を実現することができるようになりました。

設備写真

代替フロンは持続的に
使えるものではない

やはり現時点では補助金を活用できることが、自然冷媒導入の後押しになっています。代替フロン冷媒と比べると、どうしても自然冷媒は割高になってしまいます。だからこそ、補助金があることによって、コスト差を大きく感じることなく導入の意思決定ができることは大きいですね。

これから先、代替フロンはいつまでも使えるものではないということが様々な人の話を聞いていると想定できます。
経営面での持続性を考えると、自然冷媒を選ぶことが圧倒的にメリットになると感じています。

取扱製品写真
MOVIE
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導入スケジュール

2021年11月
物流センター着工、冷凍設備以外の工事を進める
2022年4月
補助金申請
2022年7月
自然冷媒機器の発注
2023年11月
自然冷媒機器の設置
2024年4月
物流センター竣工

お問い合わせ

ご相談・ご質問がございましたら、下記までお問い合わせください。

補助金に関するお問い合わせ

一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構
東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館 406-2
TEL:03-5733-5311 FAX:03-5733-5312

自然冷媒に関するお問い合わせ

環境省 地球環境局地球温暖化対策課 フロン対策室
東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館
TEL
0570-028-341
0570-028-341