事業者名 | 株式会社フリゴ |
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事業所所在地 | 大阪府 |
従前設備 | 新設のため従前設備無し |
導入設備 | CO2冷媒 冷凍機7台、クーラー46台 NH3冷媒 冷凍機1台、クーラー1台 (凍結室用) |
補助申請の種別 | 冷凍冷蔵倉庫 |
補助金額 | 266,666,000円(2022年度:CO2冷媒冷凍機関連) 25,500,000円(2023年度:NH3冷媒冷凍機関連) (補助率:1/3) |
導入設備能力 | 41,680設備トン |
補助申請の種別 | 冷凍冷蔵倉庫 |
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補助金額 | 266,666,000円(2022年度:CO2冷媒冷凍機関連) 25,500,000円(2023年度:NH3冷媒冷凍機関連) (補助率:1/3) |
導入設備能力 | 41,680設備トン |
弊社では、冷凍冷蔵倉庫を運営するにあたり、環境負荷をより軽減する社会的意義を強く感じております。会社の方針として、設備は全て代替フロンから自然冷媒へと切り替えていくことを決定しています。
今回も物流センター(2023年竣工)を新築する上で、冷凍庫と荷捌き場にCO2冷媒の冷凍機を導入しました。さらに23年度も補助金を活用して、凍結室にアンモニア(NH3)冷媒の冷凍機を導入しています。
自然冷媒については10数年前から色々と試しています。最初はアンモニア(NH3)冷媒、次に二元冷媒方式のNH3/CO2冷媒、最後に CO2冷媒という順で検証・採用してきました。我々の検証では、外気温の高い夏はNH3/CO2冷媒の効率がよく、外気温の低い冬はCO2冷媒の効率が良くなりました。ただし、運用方法をいろいろと工夫することで、弊社では夏場でもCO2冷媒の効率を上げることができています。
またCO2冷媒は空冷式タイプがあることも弊社にとってはメリットです。実は数年前に他の事業所付近で水道橋の崩落事故があり、水冷式冷凍機に水が供給できなくなってしまう事態に直面しました。冷凍機を設置する地理的条件等によっても異なりますが、災害やインフラ老朽化を考えると、BCP(事業継続計画)の観点から、万一の際に水を必要としない空冷式の機器を弊社としては高く評価しています。
冷凍機の運用方法を同業者と情報を共有することも多いです。例えば、クーラーを下向きで運用した方が良いとか、排熱の活用事例共有など、同業他社の知見は非常に役立っています。
特に我々、中小オーナー系の会社は定期的に集まる機会を設けて、最新設備を導入した会社に見学会に行って、根掘り葉掘り教えていただいたりと、みなさんと一緒に勉強しています。
そうやって得た情報も踏まえて、季節ごとに設定を変えながら、その様子をモニターすることを繰り返し、弊社倉庫の最適な運転を追求しています。おかげさまで、カタログ値以上の運用効率を実現することができるようになりました。
やはり現時点では補助金を活用できることが、自然冷媒導入の後押しになっています。代替フロン冷媒と比べると、どうしても自然冷媒は割高になってしまいます。だからこそ、補助金があることによって、コスト差を大きく感じることなく導入の意思決定ができることは大きいですね。
これから先、代替フロンはいつまでも使えるものではないということが様々な人の話を聞いていると想定できます。
経営面での持続性を考えると、自然冷媒を選ぶことが圧倒的にメリットになると感じています。
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