事業者名 | 株式会社キヌヤ (申請代表者:ごうぎんリース株式会社) |
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事業所所在地 | 島根県 |
従前設備 | R-22 一部R-410A(稼働年数25年) |
導入設備 | CO2冷媒 冷凍機4台、ショーケース52台 |
補助申請の種別 | 食品小売店舗(スーパーマーケット) |
補助金額 | 19,780,000円(補助率:1/3) |
冷凍能力 | 約160kW |
補助申請の種別 | 食品小売店舗(スーパーマーケット) |
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補助金額 | 19,780,000円(補助率:1/3) |
冷凍能力 | 約160kW |
モントリオール議定書に基づき、日本でも2020年に特定フロンR-22の生産が全廃される事が決まっていたため、弊社も自然冷媒機器へ計画的に変えていく必要があると考えたことがきっかけです。
まずCO2冷媒に興味を持ったのですが、検討当初はまだ冷凍のみの対応でした。我々のようなスーパーマーケットでは、冷蔵のショーケースが必要不可欠なため、導入は見送っていました。
そんな折に冷凍機メーカーから新型CO2冷媒冷凍機の提案をいただき、何より環境に優しい自然冷媒の効果を試してみたかったので、試験的な導入という意味合いも含めて、2022年にCO2冷媒冷蔵冷凍ショーケースの導入を決めました。
自然冷媒機器を初めて導入するにあたり、通常の改装より時間をとって、8日間ほど閉店させて様子を見ることにしました。
導入前に特に懸念していた事は機器の騒音でした。やはりスーパーとしては重要な問題で、24時間稼働するため、近所の皆様からお叱りをいただくケースが多いポイントになります。
ただ、実際に導入してみると、CO2冷媒冷凍機は、他の冷凍機と比べても遜色ない騒音レベルで、とても安心いたしました。
また、我々にとって新しい機器なので、メンテナンス性についても心配の材料ではありました。こちらも実際はメーカーの努力等によりかなり改善されていて、結果的にほとんど微調整ぐらいで済みました。今後、フロン類の規制がさらに進むと旧式のものは部品の交換ができなくなるかもしれないので、早期に自然冷媒機器に転換することは、将来的なメンテナンス面でも安心できます。
結局2店舗に導入しまして、1年間の実績で両店舗とも約30%の消費電力を節約することができました。近年、電気代は急激に上がっているので、これは本当に助かりました。
また、事業報告はまだなので確定ではありませんが、何よりフロンに比べCO2排出量を67%削減できる見込みがあり、環境にやさしい機器を導入したことが最大のメリットです。
これだけ効果はあるので、将来的に考えると全て自然冷媒に切り替えていきたいと考えています。一方で自然冷媒機器まだまだ価格的に高いですし、大きな投資判断になります。国の補助金をうまく活用していくことはとても重要ですね。
正直、最初はまだ知識もなく、世間ではCO2が地球温暖化に影響を与えているのに、なぜCO2冷媒が環境にいいのだろう?と素朴な疑問も感じていました。
ただ色々とメーカーの方のお話を伺ったり、国が主催する勉強会に出させていただいたりして情報を集めていきました。そういった中で、CO2冷媒は地球温暖化係数が1で、オゾン層破壊係数が0と、従来使っていたフロン系の冷媒と比較すると圧倒的に環境負荷が低いことが理解できました。
私たち現役世代の人間が、次の子供や孫の世代に残してはいけないものは、やはりあると思います。勉強をする中で、私たちができることは何か、必要なことはやっていきたいという気持ちが大きくなっていきましたね。
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